Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その4)

『サンタさん』

ジングルベル~ジングルベ~ル
今年もクリスマスの時期がきましたね!

最近の保育園の帰り道ではチンとカンが練習しているクリスマスソングを歌いながら帰宅の途についています。

クリスマスといえば名曲ばかり。
私は映画“Love Actually”が大好きなこともあり、定番のマライア・キャリーの
“All I Want For Christmas Is You”を思い起こします。
他にもWham!のLast Christmasもこの時期いたるところで流れていてテンションがあがります。そして今年はLast Christmasの曲をもとにつくった映画も公開されています。
この他にも数え切れないほどある名曲たちがクリスマスに向けて心を弾ませてくれる名脇役でもありますよね。

そして欠かせないのが冬の澄み切った空気の中に、光が輝く、イルミネーションの数々。
クリスマスの雰囲気を盛り上げてくれます。

そんなイルミネーションと音楽で飾り付けられた表参道はカップルでいっぱい。
手をつなぎながら写真を撮り「綺麗だね~」と2人の世界に浸るカップル。
いいですねー。
なんだか平和だな。とこちらまで幸せな気持ちになってきます。嘘です。特にきませんでした。羨ましいの~とはなっていました。正直に申し上げますと。

あれ、とても切ない状況。誰か一緒に歩いてくれませんか?笑

名曲たちに、イルミネーション、そして、クリスマスケーキ!
我が家は日本の一般家庭なのでクリスマスケーキを食べちゃいます。
本当のクリスマスのお祝いとは違いますよね。

私が子どもの頃。私の母親は美味しいケーキが好きでケーキのためなら長距離でも移動して購入しにいっていました。週に一回以上の割合でケーキを食べていたので特別感はあまりなかったのですが、クリスマスケーキに関しましてはやはり見た目が華やか。
子どもながらにテンションがあがっていました。

忘れもしない中学時代のある年のクリスマス。

今もそのお店とケーキはありますが、栗を使用した超高級パウンドケーキがちょうど生まれた年でメディアによく取り上げられていました。
その頃にも携帯はありましたが、今のようにスマートフォンではなく口コミなどもすぐに調べられる時代ではありませんでした。
母はそのケーキをテレビで見て、一本1万円もするからとクリスマスに食べよう!と決めたらしいです。

そして、クリスマス当日。

母の手作りの気合いの入ったクリスマスの食事を済ませ、私と妹にとってはメインディッシュでも過言ではないケーキの時間!
「今年はねー!奮発してこれにしましたー!」
と紙袋から取り出した和紙のようなものに包まれた長方形の物体。
「ケーキ?」とだけ言ったことを今でも鮮明に覚えています。
そうです。それくらい衝撃でした。
私と妹の中のクリスマスケーキはデコレーションにこだわり見た目が華やかだったのです。

紐をほどき、和紙をはがすとあらわれたのは茶色の塊。
スライスしてもひっくり返してもデコレーションはありません。
テンションの下がる私達に、父親が「味だろ、ケーキで大事なのは」と言ってきたことも鮮明に覚えています。

そしてあまりテンションがあがらないまま一口いただいて、、、
父親含め全員が黙り込む。二口目があまり進まない。
最終的に母は「これはもう二度と買わない!」と私と妹に吐き捨てていました。

この年のケーキは今となってはダントツのインパクトで一番よく覚えています。

ここまでのものはクリスマスの中において主役級の脇役。
なくてはならない物達ですが、我が家のTon Chin Kanとってはメインではありません。
そう。彼らにおけるクリスマスのメインといえば

「サンタさんからのプレゼント」
クリスマスが終わった次の日くらいから
「来年のクリスマスもサンタさんくるかな?」
遊んでいるときに、思い出したかのように
「サンタさんに今度はあのおもちゃお願いするんだ!」
「じゃ僕はこっちのやつ!」

テレビのコマーシャルをみながら、
「サンタさんにこんな大きいおもちゃを頼んだらどうするんだろ?持ってこられるのかな?」
などなど一年中どこかしらで登場するサンタさん。

子ども達の「サンタさん」という人に対しての熱量ってすごい。

ここまでこうなると普段何も買い与えてあげてないとなるかと思われますが、常識の範囲内でほしいといわれるものはご褒美やお誕生日で購入していますよ。

そしてそんな子ども達の無邪気な会話を聞くたびに、子育て中の方ならわかるかもしれませんがひやひやします。今年は何をお願いするのだろう。
高価すぎるものの場合どうやってもっと安価な違うものに意識をもっていこうと。
それよりも困るのが、日に日に変わる欲しいもの。
昨日はレゴブロックのスターウォーズといっていたのに、2日後くらいには任天堂スウィッチのゲームソフト。
一つに絞れずで、目移りが激しすぎて用意する側のサンタさんが大変。
今ならちょうどこのおもちゃが安くなっているからこれ買っておこう!ができない。。。
店頭でも、ネットでも安く売られている時期は売り切れになってしまうこともしばしば。
サンタ業はこの時期本当に大変です。

そしてちょうど昨日、Ton Chin Kanが夕飯のときに
「ママ大変だよ。サンタさんにクッキーとか牛乳用意しなくちゃ!」
「お手紙も書かなきゃ」
「クッキーは作らなきゃいけないんだよ」

。。。まてまてまて。母さんのやることてんこもりだな。
家の飾り付け、食事の準備、ケーキの準備、クッキーの準備、買い出し、お手紙の準備、サンタさんに宛てたクッキーや牛乳の準備、サンタ業も全部私が一人でとなると気が滅入りそうですが、子ども達にとっては一年中楽しみにしているサンタさんの到来。(元々元旦那といるときも一人でしていて、最後のよいとこだけはあいつが持っていっていましたが)
やるからには、はりきって、やりきってやりたいと思います。
ってまだまだだと思っていたら、もう2週間もせずにクリスマス!!

まだ何もしていないー!

さて次回は「迷子になるのはいつも・・・」

では皆様、実りのある一週間を。

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