Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その35)

『まつげエクステpart.2』

化粧をしなくてもしたように見せてくれる魔法のアイテムであるマツエク。
朝の忙しい時間には本当にもってこいの商品だと思っています。
発明してくれた人ありがとう!(笑)
母である私には時短アイテムの一つとしても、
目元を簡単に華やかにしてくれるアイテムとしても魅力的で
私もその魅力に取り憑かれていた人の一人…

でした。

もしも私の肌が強ければ、もしかしたらメイクアイテムの一つとしておばあちゃんになってもやり続けていたかもしれないくらいの代物です。

前回のエッセイの続きを話させてください。

お岩さん状態に陥ってから、
どうにかこうにか回復をして私は自らの判断でいけると思い込み
またマツエクをつけました。

目元もパッチリ。

私のまつげはビューラーではくるんっとなってくれません。
それをまつエクのお姉さんに相談したところ、
私のまつげは一本一本が太めで、硬く、量が多すぎるのでビューラーでは上がりにくいとのこと。
これは嬉しい悲鳴なのか、なんなのか複雑になりました。

新たにマツエクをつけてからは痛みも痒さもなかったのであのお岩さんになったのは体調が優れなかったせいだったかもしれないと思うことに。

そして私は花粉症やpm2.5にもアレルギー反応が出る性質なのでそれのせいだと思い込ませることに。

そして約1週間も経たないうちに目の下に変化が現れてきました。

ぼやっと赤いアイシャドーを下瞼全体に塗ったかのようになってきたのです。

そこですぐに外せばよかったものの、

「はーまた体調のせいかな。寝不足なのかも」

と思うようにしてそのままに。

母にもみてもらうと
「あーなんか赤みが出てるね」
程度の返答。

なのでこの時は大ごとになるとは思ってもいませんでした。

そして3日間くらい経った朝のこと。
Ton Chin Kanが驚愕の表情で私を見つめます。
そしてChinが私に放った一言。

「ママ? 本当にママ? もしかしてお前は妖怪か!!」

確かに目元に違和感はかなりありましたが、
「何言ってるの?」
と言い残し、洗面台に向かいました。

鏡を見てびっくり仰天!
Ton Chin Kanがいうようにそこには妖怪が立っていたのです。

ふざけてお岩さんと言っていた時期が懐かしく感じられるくらい
鏡の前にいるのは本物のお岩さん。

「ぎゃー!!」
(本当に恐怖を感じると人ってこう叫ぶのですね)

この後の記憶は定かではないですが、母に子供たちを託して外しに行きました。
前回は大丈夫だと同じことを繰り返してしまった馬鹿な私。

しかしながら今回のは酷すぎました。
外してから何日経っても腫れがひきません。
しかも顔全体に湿疹が出てきて、もうすごいことに。

冷やしても冷やしても引くどころか、日に日に別人に。
もうこれは皮膚科に行くしかないと思っていた矢先にコロナ禍。

自粛ムードになり、外出をするとしてもマスクが必須になりました。

ありがたいことに私の勤め先もリモートにしてくださっていたので
あのお岩さん状態の時期にはほぼ外に出ることがなく助かりました。

皮膚科に行かなければ一生このままかもしれない。
ありがたいこと全員マスクをしていたし
土曜日の電車にはほとんど人が乗っていなくて無事に病院へ。

女医の先生は驚いていましたがとても親身になってくださりました。

そのおかげで約3週間ほどかかりましたが、炎症も治り、腫れもただれも湿疹もほぼ完治。

先生のところに久しぶりに行くと
「お顔が全く違うからわからなかったわー!」
と爆笑され。

そりゃお岩さんから人間にもどったので別人ですよね(笑)

にしてあそこまで顔中に湿疹ができ、目がただれ腫れ上がり全くみる影もなくなる状態になるとは思わず甘く見ていました。

マツエクをしたら楽だろうな…
とふと思うことは未だにあります。

でも、アナフィキラシーショックになる可能性がかなり高いと言われたのでもうしません。
流石に、美より命(笑)

マツエクができる方が羨ましい限り。

いつか絶対に安心安全なまつエクの接着ノリが開発されないかな。

そんな私のまつエクの体験談でございました!

さて次回は「お友達」です。

皆様実りのある1週間を。

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