Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その50)

『もういくつ寝ると〜クリスマス〜』

「サンタさんに何をお願いしようかな?!」

そう、この季節がやってまいりました!
母さんから
クリスマスについては
何も教えていないのにもかかわらず
12月はクリスマス
サンタさんからプレゼントを貰える
というのを知っているのが
不思議ではありますが…
メディアからの情報に始まり
学校、保育園、街中の飾り付けなど見たら
まぁ、何を教えなくても
クリスマス
何をか況やプレゼント
って…ね(笑)

実はかあさん
毎年クリスマスをスルーしたいと思っているのに
とてもできない…(笑)

クリスマスの雰囲気やお料理
伝統的なものなどは好きなのですが
じゃあ一体何が引っかかるのかっていうと…

実はサンタさんです。

Ton Chin Kanは
サンタさんがいると信じています。
私も子供の時は信じていたし
この時期はワクワクして楽しかった記憶があるので
そこは大事にしてあげたいです。

ですが、現実は大変!

サンタさんだったら何をお願いしても大丈夫と思っているTon Chin Kan。

なんでもいいわけないのよー!
だってサンタさんは母さんだものー!!

と声を大にして言いたいのですが
私の口からは言えません!
なので結局、恐々と
「サンタさんに何をお願いするの?」
と聞いてみるのが毎年のこと。

すると
“なんでもくれちゃうサンタさん”
を信じている彼らは言いたい放題。

数ヶ月前にまだ2年くらいしか使っていないとある人気のゲーム機を壊してしまいました。

自分たちが壊したものだから私に買ってほしいとおねがいはしてきません。
なのでTon Chin Kanもそれなりに反省して理解していると思っていました。

が、今回、サンタさんに何をお願いするのかの問いに
即答でそのゲーム機をあげたのです!

諦めてたわけでもなく
理解をしていた…(ある意味していたのですが)わけでもなく
サンタさんにお願いするから母さんにはお願いしなかっただけだったようです(笑)

言われてすぐにフリーズした私ですが
ここはなんとか上手いこと言って違うものにしなければと思い
咄嗟に
「サンタさん、もしかしたら今年は忙しくてそういうのは用意できないかもしれないからもっと違うものをお願いしたら? レゴとかさ」
Ton Chin「(無言)」
Kan「Kanは決めてるのあるよ! ゲームじゃなくて、流しそうめんのやつにするの!」
私「え?? 流しそうめん?!

これまた斜め上をいくおねだりをするカン。
こんな寒い時期に流しそうめんなんて!
という大人の凝り固まった考え方をひと蹴りしてくれる子供の発想力にはあっぱれです(笑)

私「流しそうめんのやつってどういうやつなの? ママ見てみたいな〜」
と伝えると見せてくれたのがとある動画でした。
そこにはジェットコースターのようにグルグルした
高さも横幅もあるダイニングテーブルいっぱいの流しそうめん機が…

私「サンタさんはこれを運ぶの大変じゃないかな?」
Kan「大丈夫だよ! 最初はこの箱に入っているんだって!Kan知ってるもん!」
私「そうめんをサンタさんが知らないかもよ! だってほら、寒い国の人だし!」
Kan「僕がお手紙書くから大丈夫!」

もう気が変わるのを気長に待つしかないパターンになりました。

Ton Chinもそう。
気が変われと毎日強く思いながら数日後。
私「サンタさんにお願いするの考えた? この間には難しいと思うけど」
Ton Chin「え? なんで? この間言ったじゃん。ゲーム機だよ!」
Kan「Kanは流しそうめんだよ!」

何も変わらず…
こりゃまずい
軍資金を集めないと…

かあさん的には
かなりまずいことになりました。

全く気が変わらないTon Chin Kan。
でもその素直な子供らしい思いを大事にして欲しいのと
25日の朝、プレゼントが置いてあって3人の喜ぶ顔が見たいのも確か。
(昔の家では欲しいというものを用意してあげられなかったので余計にしてあげたい気持ち強いかもしれません)
Ton Chin Kanの気が変わらないのならば、もうこっちサイドが変わるしかありません。

速攻、父や母や妹に援助の連絡を入れることに。
ようやく皆の協力のもと安心して手に入れることができた
『サンタさんからのプレゼント』

アドベントカレンダーを毎日大事そうに
「今日は何日?!」
と開けている姿を見たり
サンタさんにお手紙を書いたり
「ママ! サンタさんにクッキーを用意しといてね!」(そこ私かい!)と言ったり
クリスマスの曲を踊りながら歌ったり。
今年は普段と違うクリスマスという世間の風潮もなんのその
家の中は普段と変わらない景色。

小さなことが楽しいと思えるのなら、それを意地でも叶えてあげたいんです。

結局喜んだり、楽しそうにしている姿を見てそこから私もパワーを貰っているのかな。
もしかすると一緒にいる時間が長い分、例年以上に楽しめているかもしれません。
家族との時間というものが少なくなってきている昨今、この状況がもしかしたら気づきを与えてくれているのかもしれません。

さーてあと何日でクリスマスかな。
そして母さんのサンタさんは今年も来ないかな…(笑)

さて次回は「コタツ欲しい人―?!」です。
皆様実りのある一週間を。

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