Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その41)

『自由研究』

またまたきました、夏休みといえばのあの課題
そうです!
『自由研究』

夏のこの時期
我が家で一番の問題になるコレが
今年もやって参りました。

普段の宿題もしないTonにとっちゃ
なんとなくしたりしなかったりなChinにとっちゃ
こんな感じの2人の面倒を見ている(実は)適当な母さんにとっちゃ

ドキドキの季節がついにやってきたのです。

もう…と言ってもまだ3年目ですが
毎年、必ずひと悶着。

どう促そうが
Tonは全く何もしないので
企画、構成、作成の全てが
made in 母さん
そうです!
『夏休み🌞 母さんの自由研究』
なのです。

今年は新型コロナウイルスの影響により
ほんの少しだけ短くなった夏休み
『自由研究』は免除になるはずだ
母、自らが勝手に思い込んで過ごしていました。
(最初に確認しろって話ですよね…)

そして夏休みが終わりを迎えようとしていた3日前。
持ち物の確認のために先生からのお手紙を読んでみるとそこには
『自由研究』
とハッキリ記載されているではありませんか!
絶句!

3日後に二学期が始まる。
あと3日しかない…

はい、何もしていません(キッパリ)

もうね
「先生! 何もしませんでした!」
と教室で叫んだらいいのだ。
母さんだったら笑いながらそうするけどなぁ。

が、何にもしないくせに変なことろが真面目なTonとChinに
この衝撃的な事実を伝えると

「自由研究やらなくちゃ!」

ですって。

内心
(結局やらないくせに何を言っているのだろう)
と思いつつも
(やる気があるなら、もっと早い段階でスタートするよね)
(っていうか、ホントにやる気あるなら、そもそも学校からのお知らせプリント、夏休みの最初に読むよね)
(っていうか、母さんも夏休み終わりではなく、始まりの時にプリントよんどけよって話ですよね^_^;)

「じゃ、何する?」
と聞いてみました。
(寝っ転がってゲームをしながらこちらをみることもなく)
Ton Chin「ママが考えて!」

イラッ
「へーぇ、じゃ、なんでもいいね。

(目の前にバナナがあったので)バナナの観察にするね」
と一言。

Ton Chin「嫌だ!そんなのダメなんだよ!」
母さん「じゃあ、自分たちで何か考えてやりなさい!」
Ton Chin「えーめんどくさいな、もう」

自分のことなのに
面倒くさい
とか言われたのだから
ほっとけばいいのに
謎の正義感?(どんな?!)
親心?(コレはホントに親心なのかなぁ)

「わかったわ!
Tonはニホントカゲの観察ね!
Chinは何か作るやつ買いにいこ!」

と行動開始。
無事に道具を手に入れて
早速製作に取り掛かる………私
その間TonとChinは笑いながらアニメを鑑賞。
言葉使いの汚さに拍車がかかった私とは対照的に冷静な2人。

段々と腹が立っていることに虚しさを感じた私は、無の境地に。

ひたすら黙々と課題をこなすこと約2時間…
「Ton、この文字をこのマジックでなぞって!
Chin、これで好きな形を作ってから色塗って!」

Ton Chin「いいよー」

(いいよ、じゃねーよ)
と思いながらも
「はい、頑張って!」
と、やっとやる気になった2人に仕上げを託すことに。

その間にニホントカゲの写真の現像に走り、汗を流す母さん。

帰宅してびっくり。
適当の極みぃ~
心を落ち着かせ
(そうだ、これは彼らの自由研究ではない。母さんの自由研究なのだから私がやらないと)

と奮起し、最後の本当に最後の仕上げ。
出来上がりを2人に見せ

「ねーねー、これ母さんが作ったから、作成は母さんって書くね」
と一言。

今まで適当にしか相槌を打たなかった2人が急に
「ダメだよ! そんなこと書いたら先生に怒られちゃうじゃん!」

「いやいやいや、待て待て待て。だったら最初からやりなさいよ。
先生は見たらすぐにわかるぞ、これは大人がしたものだなって。」

とぶつぶつと独り言のように言い続ける母さんを横目に、やり遂げた感を出す2人。

毎年思うのですが自由研究を
夏休みだけでやるっていう手法
止めませんかぁ~
一学期のうちに自分たちでテーマを決めて
それについて、さわりの研究を学校でやって
いえで深く調べてくるとか…
その方が子供も深く考えられるし…
なんてことを、また来年
同じ様な気持ちで
半分文句を言いながらも
2人のためにやってしまうのだろう。
そして再来年になると3人分。
こうなったら先生に直談判。
「先生、我が家の自由研究は三人で一つのことをやります」
と。

さて次回は、「Ton Chin Kanと水族館」です。

皆様、実りのある1週間を

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