Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その20)

『王様はだぁれ?』

王様とは、
一分野の最高権力者や第一人者、突出した成功者などを指す称号・敬意を込めた愛称。
検索をかけるとこういう説明がでてきました。
わざわざ調べなくてもわかりますよね~(笑)

なぜ調べたのかといいますと、かくかくしかじかあったわけでございます!

つい先日の出来事です。
保育園からの帰り道での会話で(?)となることがありました。
Chin「Kanがね、保育園でご機嫌がこーーんなに斜めだったの」
(両手がすごい斜めに伸びた感じです)
母さん「ん??なんで??まーでも朝からぐずぐずだったもんねー。最近毎日じゃん。
あんなに朝からぐずると、色々と大変だからやめてくれるかなー? ママ爆発しちゃうよ」
Chin「だよねー。うるさいわー」

そして、ここまで沈黙を貫いていたカンが、

『うん』とも『すん』とも何もいわずにいたKanが、急に、

「だってー、Kanは王様だもん。王様なんだもん!」

Chinと母さん「???え??ごめん、なんて??」

「だからー、Kanは王様なの。だからいいの」

なかなの衝撃発言。
こりゃあかん!!
我が家にあかん奴がもう一人いました!!
毎度おなじみのTonの痛い具合は過去に何回かご紹介していますが、
Kanはまだ小さいし、そして(三人兄弟の三番目だからしょうがないよね)というスタンスでノーマークでした。
でも、まさか『僕は王様なの』と訳のわからないこと言い出すなんて。
衝撃的過ぎて私とChinはその後の会話を続けることができず、ひたすら立ち止まって顔を見合わせる始末。

確かに、今までのカンの何気ない会話の中での発言をよくよく振り返ってみると、
「Kanは可愛いんだって、皆がいうんだもん」
「Kanはいい子なの」
「Kanにいじわるするのはめんめなの。ママ早く怒って。やっつけて」

(原因は100%Kanでも)
「Kanはかっこいいんだって。イケメンなの」
などなど、彼から発する言葉からナルシスト臭がすごいのです。

TonChinKanの中でもたぶんですが、1番のナルシスト。
(因みに上2人もタイプは違えどきちんと肉食系ナルシスト)

そしてつい先日ですが、TonChinKanの祖母である私の母に、
「気になってることがあるんだけどね、Kanさー、ちょっとワガママがすごくないかしら?この間もうちで預かったときに、『ママがこれをKanに買ってあげてっていってたからこれ買わなきゃいけないんだよ』とか、『あーちゃん(祖母の事)はKanを怒るから嫌い。でていって』とか。ちょっとね…」
といわれたばかり。

その言葉に対して私は
「まー、3番目だから、しょうがないんじゃない?」
と甘々でした。
なんでもかんでも3番目で終わらせようとしてしまっているのですが、どうしてなのかといいますと3番目って不思議と私の中では特別感がすごくなるのです。
(因みに私は姉妹の長女です)
何が特別なのかをどう説明したらいいのかわかりかねるのですが、Kanは身体も小さく、声も高くて、ちょこちょこ動く姿をみていると、上2人と比べて可愛さがすごくてついつい甘やかしてしまうのです。
行動全てにキュンキュンしてしまうダメな私…

でも、そんな可愛さ溢れるカンの中身が、誰よりも違う方向に仕上がってしまっています。
ワガママ放題に甘やかしてしまったせいで…
最近はその傾向が激しく表にでてきていて、とてもKanには手を焼いています。
本当にちょっとしたことで、すぐに
「ママ嫌い!!」とか、
『代々木公園の乱』(シャボン玉を買うか買わないでもめたときのお話です)で登場しましたあの名台詞
「ママ○ねーー」などの度が行き過ぎた言葉がたくさん発せられるようになってきました。
そして、注意すると毎回おきまりのようにでてくるのが
「ママ、出て行って!!」
これをいわれて案の定、優しさに欠けている私は
「え?いいの?出て行っていいの?やったー!ママ自由になる~」
と玄関の方にスキップしながら喜びます。
そうすると、
「だめー!!」
と泣きながら大騒ぎ。
大人げない私と、王様のKanの喧嘩が大声で毎日繰り返されています。

周り近所の人たちはきっと『あの家、やばいな。激しいな』と思っているはずです。

そんな母さんとKanの争いが繰り広げられているときのTonとChinは、ほとんどの確率でゲームを楽しんでいて、我ら関せず。のスタイル。
こちらを一切見ることなくとりあえず声だけだして、心配しているふりだけの2人。
「ママー出て行っちゃだめだよー、大丈夫―?」(棒読み、そして私のほうをみもしない。『また始まったわ』くらいの空気)
もう体力使うし喧嘩が日常的になっていて、これをどうにか終わらせたいです。

でも、『自分は本当に何をしてもいい』と勘違いしているKanにどうやって伝えたら良いのだろうか。
そもそも、「自分が王様ってなんでやねん!」という話なのですがそこはもう置いときます。

長男のTonは頼りにならないし、Chinは八方美人だし困ったちゃんばかりの我が家。

そろそろ4月。
TonとKanの誕生日がきます。
今からKanは
「あれ欲しい」
だの
「あっちのほうがいいし、全部買ってね」
だのいいたい放題。

欲しいものとはあえて全く違うプレゼントを買ったら泣いて怒り出し、数々の名台詞がでてくるのであろう。
ふふふ。いじわる母さんはそんなことを考えてしまいます。

子育てって本当に大変。
我がとても強いTonChinKanを相手に日々戦っている私は偉い。

と自分しか褒めてあげられないから声を大にして言わせてください。

偉いぞ、私!
よくやっている。
どんなに苛ついても、嫌でも、キーってなっても(私の場合は叫んでしまうが)真っ正面からぶつかって子どもと成長している全国のママたちは本当に偉い。

子育ては24時間の年中無休の仕事。そして無報酬。
本当に私達、偉い!

さてと、今日もこれからTonChinKanと正面からぶつかってきますかね。
今日は何をやらかすのだろうか。
そして我が家の王様は、今日はどのような無理難題をつきつけてくるのだろうか。
ご機嫌はどうだろうか。
しょうがないから少しだけならワガママにつきあってあげて、私も楽しもうかな。

次回は「いよいよ」です。

皆様実りのある一週間を。

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