パリのマダムの・・・ volume83

『松にマツわる話  その2』

前回、松ぼっくりから、松果体へと話は進みましたが
人の松果体は、受胎後7週齢、49日後の胎児に姿を表し
同じタイミングで性別が判定可能になるという話もあります。

松果体は、胎児の口蓋にある特殊な組織が発達して作られるもので
その場所から移動して、最終的に脳内の最良の場所に落ち着くのだそう。
元より、母親の松果体の状態が胎生発達に影響を及ぼす
とも言われています。(医学界でも一般社会でも本件は諸説あり)

さて、その松果体
インドでは『クラウンチャクラ腺』
古代メソポタミアでは『プロビデンスの目』
エジプトでは『ホルスの目』
と言われるもの。

額の真ん中、眉間の辺りにある、隠された第三の目
二つの目では見えないものが見える特別な目とされています。

インド人、特に女性が(まれに男性も)
おでこに赤い印をつけているのを見かけます。
ティラック/ビンディという飾りで
悪霊から守る役割もあるそうです。

この辺りに機器を当てて測定をする体温計が
最近は病院でよく使われているのですが
第三の目に何かを照射されている様で
私はあの測定方法が殊の外嫌いです。

仏像のおでこにも同じ様な場所に
第三の目のようなものがありますよね。

その突起は
渦を巻いた白い毛で、白毫(びゃくごう)と言われます。

この手の話をすると、決まって思い出す中学の同級生がいます。
多くの人は忘却の彼方なのに、彼だけは当時のまま目に浮かぶのです。
切長の目でお顔も大仏様みたいだったけど
何より印象的なのは、おでこの真ん中に突起(白毫?!)があって…
しかも、名前は高野くん!
ずーっと気になってきたけど、今、どうしているかしら。

時は中学時代から現在へ
カンヌの某ブティックで買い物をした時
店員のお姉さんと妙に話が弾み
聞けば、両親がモロッコ人でフランス生まれという。
お会計した時、プレゼントを頂いたのですが
わかりますか?

これもプロビデンスの目で、お守りなんだそうです。

それで思い出したのは友人宅のパーティで出会ったユダヤ人女性。
金のネックレスに、イスラエルの国の形とプロビデンスの目がついていました。

第三の目を覚醒させる『松果体』ですが
ヨガなどで、体内時計のリズムを刻む役割を果たす、とされます。
光を検知することで、睡眠を誘発するメラトニンを分泌する器官で
放っておくと、石灰化して老化が進みますが
開発すると潜在能力が目覚める、とも言われています。

メラトニンって、生まれてから死ぬまで私たちに多大な影響を及ぼすんですねぇ。

その松果体が機能しなくなると
不可視の世界から得られる「精神的な栄養」を得ることが出来なくなり
生命エネルギーは次第に衰えていく…という意見もある。

「健康で美しく、不老長寿でありたい」
は人間の宿命的願望なので
そのために何を摂ればいいのかという課題に多くの知恵が集結し
試行錯誤の研究が続いてきました。
薬に注射にサプリに化粧品にと、日々是新たな物質が市場に出回っています。
体に良い、と聞けば中身がどうあれ試したくなるのが人情ですものね。

でも、大切なのは、基本的な身体のメカニズムを知ることだと私は思うのです。
生命あるものは物理化学的な素性で形成されていることを意識し
普通に生活している中ではあまり感じないかもしれないけれど
光も音も色彩も波なら、それらを感知する心も波で振動しているし
そうした極微妙な振動は、下垂体と松果体が捕らえるのだそう。

意識や無意識の思考も一連の波長を持つ振動なので
「誰彼と波長が合う、合わない」という表現も的を射ているということですね。

テレパシーというのは、あながち無視できない電気なのだと思えるので
私は、愛する人たちにポジティブエネルギーを遠隔操作で送っています。

聞きようによっては
スピリチュアル系カルト話みたいだけど(大笑)
太古の昔から言うではないですか

信じる者は救われる って

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