パリのマダムの・・・ volume77

『世界は回る、廻る、周る』

小説家の浅田次郎さんが、
「くだらんほど面白いのがエッセイというもので…」と書いておられて、
とすれば、私の書くものはエッセイとは言わないのかもしれない、と反省している。

メディアには、知りたくもないネガティブなニュースが氾濫し、ネットには、嘘か誠かわからないプロやアマの書き物が目白押し、そうでなくても日々の暮らしに疲れていれば、おのずと娯楽や癒しを求めた映像や書き物に目が向くだろう。

私の取り上げる話題は、物好きな人しか面白がらないだろうし、親友からもしょっちゅう指摘を受けるが、情報量が多すぎて、皆、あっぷあっぷする代物になってしまっている。

言い訳になるが、困ったことに、勝手に脳がそうナビゲートされてしまうのだ。
だから、自分で自分に厳しく規制をかけないと、ますます独りよがりになる、というもの。

この年の瀬に、今後はこの点を意識改革していく努力をすることをここに誓います !
が、最後のあがき?!
自分流に書き上げ、2023年を締めくくらせて下さい。
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(あくまで筆者の個人的見解をもとに記載されています)

日本では、安倍首相の暗殺以来、統一教会が槍玉に上がって政界が揺すぶられている。
池田会長死去の正式報道があって、創価学会もじわじわとメスが入っていくのかも。
この二つの機関は、日本のみならず世界でも少なからぬ影響を及ぼしてきたと思う。

ジャニーズも宝塚も、セクハラ・パワハラ問題以外に、もっと深い裏があると思われる。
ルフィーの問題がおきたフィリピンで地震、インドネシアでは噴火、何かを暗示している気がしてならない。と、スピリチュアル系な発言になってきた(苦笑)。

世界に目を向けると、ウクライナが鎮火しないまま、今度はパレスチナに点火した。北朝鮮も相変わらずミサイル発射の参加型?!で、困った時の(誰が?)、西の横綱がイスラエル、東の横綱は北朝鮮って感じ。そこに日本が見え隠れするのは、日本赤軍時代の陰影からか。

パレスチナ問題は、宗教の原理戦争のような様相を見せながら、ドロドロした利権の奪い合いがあるのだろう。地下施設が出てきたのも何か言いたげな公開映像に思えてしまう。

すると、イエメンの武装組織が日本郵船の貨物船を紅海で拿捕? イスラエルの船だとし、乗っ取った際の映像を公開したが、綺麗な貨物船に積載物なし。英国Galaxy Maritime Ltdからチャーターしたバハマ船籍の自動車専用船Galaxy Leaderで、インドに向かってホデイダ沖付近を航海中の出来事だった。

その2日後、自動車運搬船 “すおう”が、松山沖で座礁。愛媛県今治の春山海運が所有する船で、福岡の博多港から山口の岩国港に向かっていた。海上は穏やか視界も良好だった。

なんか変……いろいろリンクしているように感じる。

思い出すのは、2021年3月23日にスエズ運河で起きた巨大コンテナ船の座礁事故。あの時目に飛び込んだのは、巨大なタンカーにEVERGREENの文字だった。その海運事業は、EVERGREEN Marineという台湾の物流企業『長栄海運』。その後、中国や日本でもEVERGREENのトラック事故が相次いだため、積荷についても様々な憶測が飛び交った。

そのコンテナ船は、愛媛県の海運会社『正栄汽船』所有の”EVERGIVEN”だった。親会社は『今治造船』。今治と聞くと、私なんぞは、咄嗟に ”タオル”と反応してしまうが、造船業は全国一の集積で、日本最大の海事都市だった。

話を戻すが、船舶管理は、ドイツの船舶大手BSMベルンハルト・シュルテ・シップマネージメントという会社で、さらに船籍はパナマ、乗組員は全員インド人だったという。

船主責任保険を引き受けている事業者は”英国クラブ”、1869年設立のP&I Clubとある。Protection and Indemnity insuranceという保護及び補償保険というもので、従来の保険会社が保険に乗り気でない無制限のリスクをカバーする、という。

複雑すぎて、頭がこんがらかってくる。海運業界って、一体どうなっているの?
ご参考:https://deallab.info/ship-operator/
海運と一口に言っても、海上輸送に関わる事業の形態が、いろいろあるものだと改めて気づく。国別に見れば、実質的に船舶を保有している国、運行会社が帰属する国、船舶の登記国、貨物輸送の拠点となる港湾がたくさんある国、という具合だ。

さて、中東は、ヨーロッパとアジアを結ぶ航路の要衝であり、政治経済外交金融の利権が激しくぶつかり合う場所でもある。事件や事故、戦闘も、警備・軍事行動の必然なのかも。

第一次世界大戦は、欧米列強がこの地域を割譲し、独立傀儡国家を誕生させて、その資源、労働力、利権を搾取することで、産業発展を推進しようとした。アラブ独立を口実に戦略地図を作成し、アメリカを参戦させ、シリア、イラク、レバノン、ヨルダン、パレスチナは、英仏の都合で勝手に土地を分割して現実の国境とした。

仕上げは第二次世界大戦でイスラエルを建国したこと。極論すれば、スエズ運河の見張り役としてイスラエルが作られた、と言えるかもしれない。とにかく英国は、大戦の運営に必要な資金をユダヤ資本家から搾り取り、パレスチナにユダヤ人国家の建設を約束した。

エルサレムは、昔からイスラム教徒とキリスト教徒とユダヤ教徒が付かず離れず共存していた。その均衡を突き崩し戦禍の火種を利用するのは、武器商人の目論見だった。亡国の民を称するシオニストたちの望むところだったが、英国戦略批判をすればイスラエルが否定されるのだから、批判もできない。

何より、中東地域の国境線は、そこに定住する民族を刺激するように引かれている。
独立させても傀儡国家、アラブの春はその頭のすげ替えだった。運動家たちに軍事訓練を施し、時に、宗主国に蜂起することは戦略であり、武器弾薬が売れ、金融組織も潤う。

UAEは7つの首長国からなるが、この連合にバーレーンとカタールは加盟しなかった。
そもそもこの地域で国境が確定していないのは、イスラエルだけではない。昨今開かれた国アピールが凄いサウジアラビアは、UAEやオマーンとの国境が未だ確定していない。

地中海東部エジプトからギリシャにかけての海域には、天然ガスや石油がある。ガザ沖にも天然ガス田がある。さらに、イスラエルはアカバ湾と地中海をつなぐベン・グリオン運河を計画しており、エーラト港からヨルダンとの国境沿いを進み、ガザの北側から地中海に出るルートで、エジプト領のスエズ運河を通らなくて済む。

国際航路が大競争時代を迎え、パナマ運河もスエズ運河も拡張や複線工事を行ってきた。中でもエネルギー資源の売買には、原油、液化天然ガス(LNG)、シェールガス、石炭など、それぞれの価格はもちろん、運搬ルートと輸送コストの問題が大きく関わってくる。

アジアと欧州を別ルートで繋ぐ戦略には、北極海航路もあれば、ペルシャ湾から内陸に入る方法もある。5大陸が地続きになる構想には、シベリア鉄道の延長やベーリング海峡のトンネル工事計画もある。

各種プロジェクトの中核は、英仏米三カ国の利権で、もちろん中国や日本も大事な駒だ。
中東諸国のペトロダラーシステムが壊れつつある。何より、大物フィクサーたるキッシンジャーも亡くなった。日本の重鎮も次々に亡くなって昔のピラミッドが崩されていく。

UAEで開かれたCOP28では、気候変動対策で原子力が推進される決議が下った。案外、自然石油はほぼ枯渇し、人造石油の時代になって久しいのかもしれない。原子力は、次世代蓄電池なんてもんじゃなく、かなり前から秘密裏にしかも広範に使われてきたはずだ。

発電システム自体、見猿・聞か猿・言わ猿、という特権階級の権益なのかもしれない。
もっといえば、海運、陸運、空運の燃料システムと積荷に、密事の臭いがする。
あのゴーンさん逃亡劇にもそれが垣間見れた。

世界を ”まわす”親分は、やっぱりR家(複数)なのかしら?って、私もRを名乗っている(笑)
Rolls-Royce……ではありません。が、正に、ゴースト、ファントムといった車名と同じくらい、RRファミリーって、色んな意味でオバケよねー

おまけ❤️
海外引越しを何度も経験している私には、他人事ではなく関心が湧くのですが、MarineTraficは、船舶輸送というものがいかに多いか仰天する。気が向いたらどうぞ!
https://www.marinetraffic.com/jp/ais/home/centerx:-12.0/centery:25.2/zoom:3

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