パリのマダムの・・・ volume89
『お茶に纏わるアレコレ その1』
先月、パリに3週間ほど行っていた折
久しぶりにマリアージュ・フレールでお茶を買うことにした。
本当は、カモミーユだけを買うつもりだったのが
T-パックしかなかったので、少々不満が残り…
それを見透かされたか
『新作なのですが…』
と、このアイスティー用の茶葉を勧められた。
試薬瓶を模した容器に入っていた事も手伝って、かなり心惹かれ
44€……少々高いな
と思ったけれど、買って飲んでみることにした。
因みに、フランスのお茶は、内税で5.5%
大方の食品もそうなのですが
面白いのは
ブラックチョコは料理やお菓子に使う必需品
ということなのか5.5%なのに
ミルクやホワイトチョコは
そのまま食べる嗜好品という扱いで20%
マーガリンは20%なのに、バターは5.5%
キャビアは20%で、フォアグラとトリュフは5.5%
規則性はどこへ?
まあフランスってことで(笑)
さて、前述の茶葉、その名も『Paris Summer』
日本人にはお馴染みのお茶パックがついたセットになっていて
瓶の蓋に入る量の茶葉をパックし、1.5ℓの水につけて
水出しする。
その時、言われたのが
『ミネラルウォーターは使わないでください』
の一言。
私を日本人と見てのことか
ペットボトルの水を使うのではないか、と思われた?!
元より、フランスの水は硬水でミネラル成分が多いので
お茶を入れて、冷めると、膜ができたりする、厄介な現象に見舞われる。
シャンプーも期待以上に泡立たない、とか
水回りがすぐに白くなって、実に厄介。
食洗機を買い替えたら
水の硬質によって、設定を変えるようになっていて
パリ市内でも、地域差があることを初めて知った。
我が家のある15区は、硬水の中でも軟水な方で、ちょっとびっくり。
ついでに、洗濯も、水の硬度が上がる毎に、洗剤の量を増やさなければならないのです。
閑話休題、前述のお茶の話
緑茶に、ゆず、ミント、ローズ、ベルガモットの香り……
これが、殊の外、美味しかった。
なので、出来上がった1.5ℓ、結構な量だったけど簡単に飲みきれた。
ちなみに、私は結構水を飲む方で、午前中だけで、1リットルは飲む
が、これは家にいる場合のみで
外出したらほとんど水分をとらない。
なぜなら、ご存知の方も多いと思うが
日本と違って、フランスは、外でトイレを探すのが相当に大変。
カンヌなんて、デパートにも客用トイレがない?!
もちろん、最近の日本の様に、コンビニでトイレを借りることもできないし
かといって、トイレのためにカフェに入り
飲み物を頼むのもおかしな話だし…
それでも最近は、フランスのトイレもかなり綺麗になったと思う。
ローマは、一昔前のパリより酷い。
夫は「ローマをパリとすれば、パリは東京だよ」
なんて、訳のわからぬ比較をするのだが
確かにそのくらいイタリアのトイレ事情は酷かった。
フランス人と結婚しているある友人
トイレには、まずは旦那を送り出す。
その結果で、自分が行くかどうか決める
という人もいるくらい(笑)
それにしても、日本はトイレの進化が半端ない。
日本の公衆トイレはフランスの一般家庭のトイレより絶対綺麗だと思う。
こうして考えると
西洋って、進んでいるんだか遅れているんだか
様々、ギャップを感じる。