パリのマダムの・・・

『あなたは”紙幣(カミ)”を信じますか?』

2005年来、我が家では海外引っ越しが続いた。パリラスベガス東京シンガポールパリエジンバラ東京パリカンヌ ?

その度に、現地で必要となる生活費以外に、フランスの自宅維持費の送金、娘の進学先如何で別外貨が必要となったり、為替レートに揺すぶられる生活を強いられてきた。億万長者でもないのに複数口座を所持し、マネー管理も儘ならぬ流浪の民となっている。

こんな暮らしぶりでは、為替の値動きに翻弄され、預金を送金したい衝動に苛まれる事もあるが、自分のお金なのに”自由”になると思ったら大間違い。昨年、ゆうちょ銀行の口座から、ネット決済100万円以下の外国送金で足止めを食った。送金も受取も名義人は本人、何が問題なの?! 金融機関は”晴れの日に傘を貸して、雨の日に取り上げる”……

『日本及び国際社会がともに取り組まなくてはならない課題として、マネー・ロンダリング及びテロ資金供与対策の重要性が年々高まっております。銀行は、関係省庁と連携しながら、複雑化・高度化するマネー・ロンダリング及びテロ資金供与の手口に対応し、有効に防止することができる対策を進めております。』云々で、別途書類が必要だという。
金融庁が、2018年2月に、そのガイドラインを公表したことに基づいているということで、紹介書兼回答書に応じなければ、送金できない場合がある、と書いてある。

もっとも、国内でも、預金の引き出し制限が起きている。金融犯罪防止という理由で高齢者への軋轢が酷いが、キャピタルフライト或は”有事”を想定した国策?!
この現象は日本だけではない。フランスでも出し入れに制限があるし、国内の銀行間送金にもストップがかかり、その原資を証明する書類の提出も求められることがある。
ご参考:https://word.place/w/キャピタルフライト.html

噂されているように、マネーシステムの変革が起きつつあるのか? 或いは既に、従来システムは崩壊して、新システムへの移行期に入っている? 2001年来、金融経済は未曾有のQE(量的金融緩和・造幣)を続けてきた。FRBに金融政策を牛耳られているように見える日本では、アベノミクス以来、株式市場は”日銀”が大株主になって……どういうこと?!

アメリカは、世界最大の貿易及び財政の赤字国で、世界最大の対外債債務国である。しかし、基軸通貨の米ドルが還流している事で、破産しないで済んでいる。不換紙幣を、どんどん必要な分だけ印刷すれば良いと言う訳で、西側はQEに追従してきたが、GDPから、かなり乖離した国債の行方が不透明だ。果たしてその”信用”は崩れないのか……
ご参考:https://media.rakuten-sec.net/articles/-/30859?page=1

これが、”普通”の国なら、自国通貨で国外の物を買う事ができないので、貿易決済のため
に、自国通貨を売ってドルを買うなり、ドルを借りて支払うと言うのが決まりだった。
世界中の民間人も米ドルを保有している。特に、自国経済が不安定で自国通貨が信用できない発展途上国の人々は、米ドルを始めとする外貨を貯めて危機に備えてきたのだが……

1ドル札、お持ちならその裏面を見てください。知り尽くされた、ピラミッドやプロビデンスの目以外にも、特異的な事がある。
”IN GOD WE TRUST ”と印字してある通貨なんて、米ドルだけだ。
ご参考: https://kakuyomu.jp/works/1177354054888421937/episodes/1177354054888423209

さて、親友とメールをやりとりする中、『諭吉』という言葉が出てきた。私には即座に1万円札が連想できず、「日本人じゃないね」と失笑された。恥ずかしながら、今だに”聖徳太子”の方がピンと来る(苦笑)。ところが、それも2024年には『栄一』になる。韓国メディアの批判が起きたが、NHK大河ドラマは渋沢栄一、わかりやすいプロパガンダ?!
ご参考:https://www.fnn.jp/articles/-/7416

新札の発行には、紙幣を偽造されないよう、最新のテクノロジーを使った様々な工夫が施される。同時に、タンス預金や裏金のような眠っている現金を、市場に回す意味合いもあると思う。5年前宣告は”持てる人”への猶予? 政府は1997年に銀行法を改正したので、預金封鎖も”独裁的には”可能ではある。では、果たして、2024年の首相の座は誰に?
ご参考:https://www.boj.or.jp/announcements/education/arekore1.htm/

お札に肖像画が使われるようになったのは、親近感を感じさせる以外に、私たちの目は、人の顔や表情の僅かな違いにも気付く特性があるため、贋札防止もあるという。そして、日本の歴代紙幣の裏側には、ドル札に負けない、示唆に富んだ絵柄が盛り込まれているが、更なる勘ぐりを入れたくなる。『栄一』紙幣の裏面が近代建築になったのは……?
ご参考:https://www.fnn.jp/articles/-/1748

紙幣発行のカラクリにはミステリーが付き纏う。日本はまだまだ現金が健在、世界はキャッシュレス化が進んでいるように感じるが、一方で、TV報道では度々$100やら€200等が大量に印刷されている場面が出る。考えてみると、現金払いは外国人が多い。スイスには1000CHF(約12万円)もある。こんな高額紙幣、一体誰が使うの?という話だ。

興味深いのは、英国には複数のポンド紙幣があって取扱注意。夫がエジンバラに勤務だった時、パリで両替するに、スコットランド紙幣の方がレートが低いと知ってびっくり。 調べると、日本ではイングランド紙幣以外のポンド紙幣は”両替もできない”のである。

フランスが第二次世界大戦で解放された時、アメリカは、米国占領フランなるものを使用
しようとして、ド・ゴールにより止められた。ブレトンウッズ協定の下で数回切り下げを
し、1960年に、1/100のデノミを実施し、100フランが新フランになった。

ところが、1992年締結のマーストリヒト条約で1ユーロ=6,55957フランと設定され、現
金以外の取引に導入され、2002年1月1日からユーロ紙幣が流通、交換が開始され、2月
17日にフラン通貨に幕を閉じた。旧フランを知る年配者には戸惑いの多い時期だった。

フランの時代には、サイズが大きくてお財布に入れるのも困る500フラン札はパスカル
だったし、それが後にキュリー夫妻になったり、100フラン札はセザンヌ、50フラン札はサンテグデュペリの星の王子様とか、特徴的で可愛いものもあって遊び感覚で楽しめた。

ユーロになると、欧州中央銀行発行となり、紙幣は肖像画でなく建物になった。窓と橋の絵柄は、国同士の結びつきを象徴していると言うが、もはや、紙幣への関心は薄れ、辛うじて色を意識する程度、数字しか見なくなった。私からすると、意図的な戦略に思える。現金の重みに意識がいかなくなるばかりか、国を意識しなくなる。

欧州が統一ユーロを発行する事にしたのは、冷戦後のアメリカ一極主義のドル覇権を崩す意図があったとも言われる。湾岸戦争後、イラクは国連経由でしか石油を売れなかったが、2000年フセインは石油決済をドルでは受け取らないと宣言。シラク仏大統領と結託して、ユーロ決済で買えるようにしたのだ。その後どうなったかはご存知の通り……

そして2006年、プーチンは、さらにアメリカの支配者を気絶させるようなことをした。
ロシアのエネルギー資源をルーブルで決済すると宣言。モスクワ取引所で、初のルーブル建ロシア原油の先物取引が開始された。貿易での脱ドル化、経済の非ドル化が加速。

一方、中国は、国際決済にも使えるデジタル人民元を普及し、SWIFTの代わりに独自のシステムCIPSを使う流れになってきている。既存の銀行システムを使わないので、何かあっても、米国による制裁も受けない。ロシアやイランもデジタル人民元の使用を現実化している。これが法定通貨となれば、さらに、非欧米諸国で利用が急増する。
ご参考:https://www.nri.com/jp/knowledge/blog/lst/2020/fis/kiuchi/0206

2021年6月、G8でもG20でもなく、中露は呼ばれず、G7が英国で開催された。ブレグジット後の西側の談合?! その後、プーチンとバイデンが、大挙して、スイスで初会談。
ご参考:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2021/1d7074f6f7fc70f7.html

この時Peace of Cake”が登場。piece of cake “(ぺろっと食べられる)をかけて、”めちゃ簡単、朝飯前”という意味だが、実際は、”難題”山積み。特にバイデンにはアフガニスタン米軍撤退が逼迫していた。
ジュネーヴのベーカリーが作ったというが、意図した注文者がいたとも考えられる。なんとも皮肉が冴えてて最高でしょ。

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