Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その6)

『恋愛事情』

恋愛、それは色々な形が存在し、そして答えがないからこそ人々はのめり込むのだと私は思う。
恋愛、ソレはいくつになっても心躍るものであり、人々を鼓舞するもの。
人生を変えてしまう出来事の一つであることは間違いない。
そして恋愛は時に、相手を落としていくものでもあり、自ら落ちていくものでもある。
恋愛には人種、性別、年齢などのしがらみは存在しない。
こんな風に恋愛について考えたり、語ったりしている私、実は結婚で一度失敗を経験している。
本当に人生は何が起こるかわからない…笑

ちなみにだが、結婚生活そして離婚は私にとってとても良い経験であったと思う。勉強になった。結果、今の私がいて、最終的にあの生活を経験できたことは良かったと現在は思うことができている。

でも世間一般からすれば
「離婚や片親なんて子ども達が可哀想」
という意見があるのは百も承知。
なぜなら私も、昔は
(離婚なんかしたら子どもが不憫だよね~)
そう考えていた一人だから。

しかし離婚を経験し、子ども達と新しい生活を始めて少し経った上で理解できたことが一つある。
答えって一つじゃないんだ。
もちろん完全に傷は癒えない。たぶん一生かかっても。
だからこそこの傷と仲良く暮らしていこうと思う。
コノ傷がこの先どうなるのか、今はわからない。
私は今を生きているのだから。
普通に暮らしていたら経験できなかったようなこと(実際はしなくて良い経験ですし、皆さんにはしてほしくないですが)が経験できて有り難いとまで思えるようになっている。

読んでくださっている皆様が興味がわかない私の暗いお話はさておき
そうなんです、なぜ私が恋愛について急に語りだしたのか…

次男Chinの一言からそれは始まった。

ある日の保育園の帰り道。
Chin「僕ね、3人から結婚しようって言われてるんだ-」
私  「へー。すごいね!どんな子たち?」
Kan(三男)「僕もだよ!」
(Kanはただの負けず嫌い)
Chin「2人は同じお部屋の子で。もう1人は隣のお部屋の子(一つ年齢が下)
Kan 「うちょ(嘘)だよ!」
Chin「嘘じゃないもん!」

そんなこんなで嘘つきだの、嘘じゃないだのもめはじめたので、帰り道にこの話題は終わりにしまして
私も特に気にせずに帰宅。夜ご飯を作りあげ、さぁて 「いただきまーす!」

Chinがよほど嬉しいのか唐突にTon(長男)に向かって話し始めた。
「僕ね、3人から結婚しようっていわれてるんだよー」

単純すぎるほど単純で、素直すぎるほど素直なTonは
「えーーー!!!すごい!!」
と、とても良い反応。
それに気をよくしたChinは続けて
「僕モテモテで大変だよ」
Ton 「でもどうするの?結婚は一人としかできないんだよ」
Chin「そうなの?」
Ton 「腕を引っ張られて、身体が2つにわかれちゃうよ」
Chin「なんで?」
Ton 「だって結婚は一人の人としかできないもんねー!だから引っ張られて大変だよ! 痛いよ!ねーママ!」
私  「・・・(その独特な会話に私を巻き込まないでほしい)」

笑いをこらえるのに必死だったのに、急に振られたトンからの謎の問いに思わず吹き出してしまった。

私「そうだね。日本は一人の人としか結婚できないから、もし3人としたいなら一夫多妻制の国に行くかだね。奥さんたくさんもらえるよー」
と子ども相手に回答。
Ton「え?!どうやって?!たくさんの人と結婚できる国があるの??なんで?」
あ、またいらんことを言ってしまったー!!!この話を掘り下げられて「外でママがこんなこといってたよー!といわれてしまう!
大変だ! !
ただでさえ、Ton Chin Kanのお母さんは
少々ぶっ飛び気味
と周りに思われているのに…
でももう言ってしまったことは、しょうがない。
言ったことを忘れよう…なので
「ん?ごめん、なんの話?!ママわからない」
と急にスットンキョンな返事をした私。
Ton「じゃママがさっき言ってたことインターネットで調べて。だってたくさんの人と結婚できるなら喧嘩にならないでしょ?」
しつこいなー。と内心思いつつ、
私「そうかもしれないねー。今度調べておくから、今はとりあえず忘れてご飯食べようか」
Ton&Chin「えーなんで???」
私「しつこいよ」
(声はだいぶ低め)
Ton&Chin「はーい」(不服そうな顔で)の会話でやっとこの話を終えることができました。

子どもってすごい。なんにでも興味がわいてしまう。大人やまわりは子ども達から本当によく見られているし、子ども達のまだ柔らかい脳にインプットが面白いほどされていく。 だからこそ発言には気をつけなければならないなと心底思いつつ、私の口からでてしまうのはオブラートには包まれない真実。 というか言わなくていいことばかり。。。つい言ってしまうこの性格直らない。。。 それはさておき。 「Chin君と結婚したい!」といってきてくれる女の子達。すごいなとおもう。 今時女の子って積極的なのですね。やはり小さな頃から女の子のほうが意思も主張もはっきりとしているのかしら。女の子がいない我が家には、女の子の育児って神秘的に感じる。 男の子の育児は体力はいるが、本当に単純な生き物。 その場でうわー!と騒いだらおしまい。後に引きずることは少ない。 しかし私もこれまで生きてきて、女性という生き物の怖さを間近でみてきた身としては女の子を育てるってなかなかの根性がいるのであろう。
女性特有のあの感じ・・・ きっと皆様も文字にわざわざ起こさなくてもおわかりになっていただけるはず。 それが、小さい頃からって。考えただけで、こりゃ大変とわかる。
そしてそんな絶賛モテ期のChinの彼女たちへの返事は
「僕は一人で生きていくから、だからごめんね」・・・・・・・・ん?!
そのナルシストな言い回しはどこで学んだ!? しかもなかなかの強めのナルシスト度合い。 さすがに今までChinから聞いたことないし、さすがの私も言っていないはず。 女子よりませてる男子がここにいたわ! そして私は、そんな台詞をいったら女の子たちが可哀想だし、もしママがそれを言われたら悲しいから違う断り方にするか、適当に「いいよ」っていってあげなさい。と諭しときました。
「わかったー!いいよっていっとくわ」とChin。
なんだかいっときながらその答えもだめだった気がしてなりませんが、正解がわからないんですもん。困るわー。 はー。とりあえず母さんに恋愛のことは聞かないでおくれ。 これから我が家のTon Chin Kanはどのような恋愛をしていくのであろう。 楽しみが強いですが、なんとなく先が思いやられます。

次回は「どこにいってしまった私の心の余裕」です。

それでは皆様、実りのある一週間を。

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