Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その3)

『我が家のイベント事情』

日本には古くから伝わる伝統行事(お正月、端午の節句、ひな祭り、七五三など)と、西洋からやってきイベント(バレンタインデー、ハロウィーン、クリスマスなど)が、日本人の手にかかりうまく混じり合い、進化をとげ、形を変えて共存している。

我が家(特に私)はそんなたくさんある大型行事を質素ながらも思いっきり楽しもうではないか。をモットーに暮らしている今日。

例えば、端午の節句では小さい武者人形を飾り、保育園での手作りの鯉のぼり、柏餅をタイムセールで購入し、菖蒲湯に浸かる。高価なものを用意はできないけれど普段と違うものが家の中にある環境だけで、Ton Chin Kanの反応も違うのだ。

Tonに関しては、自分達が今いるこの場所ではこういう事をしてその日をお祝いするのだ。

次は?

と学んだり

ChinとKanに関しては次の日の話題になる。

「おうちにね、男の子が元気育ちますようにってお人形があるよ!」

「葉っぱのお風呂にはいったよ!」
と先生にお話ができる。

これだけでも記憶にも残るし、楽しいし、四季を感じるのにはもってこい。

日本に生まれたからには、やはり日本の文化を基本的に肌で感じた上で他の国の文化も楽しみたい!

端午の節句以外にも、七草粥を食べたり、節分には鬼(普段から何もしなくても私は鬼らしい)になり、お祭りを楽しみ、盆踊りを踊り、重陽の節句に、13夜や15夜にはお月様をみてお話をしたり、何かしら毎月楽しむようにしている。

日本の行事は言い伝えや意味がある重要な伝統行事。
重々承知の上で、
で、
我が家でとてつもなく盛り上がる(気合いがはいる)行事といえば
ハロウィーンとクリスマス!

この2大行事、子どもはもちろん、大人もうきうきわくわくしませんか?

特にハロウィーン。
ハロウィーンの起源は秋の収穫祭を祝う日。

同日に死後の世界との扉が開くと考えられていて先祖の霊が戻ってくる日といわれていた。その先祖と共に、悪魔や魔女、さまよう霊も死後の世界から一緒にやってきてしまうと考えられていて、それらの悪霊たちから身を守る手段で仲間だと思わせるために同じような怖い格好をしていたとのこと。
そして2千年以上の時を経て、ヨーロッパ諸国からアメリカに渡るなか様々な文化や風習が絡み合いできあがった行事で、今日では世界中で民間行事として定着しているイベントである。

2016年にはバレンタインの収益を超すまでに至ったことがあるいまや一大イベント。

そして我が家は(私が)9月のはじめくらい、いや実際は夏前あたりからそわそわしはじめます。

何をそわそわするのかともうしあげますと、、、

ハロウィーンの仮装をどうするかに!

我が家は普段から仮装が趣味なわけではないです。し、どちらかというと裁縫もしなくていいならばしないに越したことはないと思っている派なのですが。(ゼッケンすら面倒くさい)一年でこのときばかりは夜なべしてまでがんばります!

ハロウィーンの仮装に関しましては私の中に謎のこだわりがあるのです。
他の子ども達がやっていないような、人とかぶらないような仮装。
そう、目立ってなんぼ!!となりますと案外考えるのに時間もかかり大変なのです。

ってどこに頭を使っているのだと思われるとおもいますが、自己満足の世界なのです。
考えている時間が楽しくて。どんな格好で、どこに連れていこう。。。どうやって目立たせよう。。。

ん?子どものためではなく、母親が楽しんでいるのでは?とお気づきになられた方もたくさんいらっしゃるとおもいます。。。

そうなのです。ハロウィーンの仮装は私の遊びなのです!

もちろんですが子ども達もお菓子がいただけたり、おもちゃがもらえたり、遊べる楽しい場所を選びます!そうじゃないと半日も我慢してくれないですし、写真に収めたときの顔が不満で歪み気味になってしまいます!
「日本のハロウィーン」をしている渋谷とかには危険だし、大人達が盛り上がっている場所には怪我したら大変なので連れてはいきません。

我が家が今年のハロウィーンをする場所に選んだのは、千葉にあります夢の国!

数ヶ月前から色々と頭の中で計画して、構想を練って、何をつくるか、予算はこのくらい、
材料はどこで手に入れたらいいか。
現場に到着するまでに壊されないように丈夫にしなければならないなど、考えることがたくさん。

ね。楽しくないですか?!

今は遊びに全力になっている場合の立場ではないのですが、一度きりの人生。
一瞬一瞬を楽しまなければ損をして気分になってしまう私は、もちろん仮装も全力でいかせていただきます。

衣装に関しては綺麗な既製品を全部購入してしまう。。。それもありですが、もしかしたら人とかぶってしまうかもしれない。
かぶってしまうとテンションが少しおちますので(私の)なるべく苦手な裁縫で頑張ることにしました。
前の旦那との家にミシンを置いてきてしまったので、母さんは夜なべして手縫いで作り上げる三男のKan用に「丸くて黒い耳」と「長いしっぽ」
走り回ったりして怪我をしないこと、肌に負担をかけないこと、重みなども考慮してインターネットで検索して良いとこ取りのものを作り上げました。

長男Ton、次男Chinは何にしたかと申し上げますと。
「丸くて黒い耳」と「長いしっぽ」を生み出し、夢の国を生み出した親兄弟。
七五三や入学式でつかうことを考えスーツの上下セットを用意して(これはさすがに既製品)、大手の通販サイトで舞台用のつけ髭と白髪にみせるための舞台用ヘアワックス、100円で子供用眼鏡などなどを購入。髪型はオールバックにして8歳と6歳のおじさん兄弟の完成!

私たちが暮らしている場所から夢の国までは1時間半ほど。
家をでた瞬間からスーツ姿のおじさん2人と、丸くて黒い耳をつけて灰色のかぼちゃパンツを履き、全身黒タイツのKan。
バスに乗り込んだところ全員が凝視。チラ見ではありません。がっつり観察。
そして、駅に着き、改札、フォーム、電車。思惑通り目立つ!目立つ!
わたくし頑張った甲斐がありました。
夢の国に到着するまでにすでに褒められ、もてはやされ。
自己満足の世界で私は鼻高々。
そしてちやほやされながら夢の国に到着。
入り口に入る前から、そこの長年のファンと思われるぬいぐるみを持ち歩いている方々から、「きゃー!えー!すごい!!」
キャストの方々から、「初めてみました!」
若者たちから「かっこいい!」「かわいいー!」
色々な方々からたくさん写真を撮ってもらっている我が子達をみて、母は大満足!

そして最後に、本物の丸くて黒い耳のあのお方の家に行って写真撮影。
そしてお三方の姿をみたキャストさんも、あのお方も拍手。

そして、あのお方と私が撮影後に堅い握手を交わして、この日までの数ヶ月の全てが報われた気がしました。やりきった!全てを出し切りそして一気に疲れが。

帰り道、ラグビー観戦にきていた諸外国の方々からやはり絡まれだす3匹。
朝からフルで動き昼寝なしで、アトラクションにパレードに、写真撮影対応に疲れ切っていた3匹の体力は限界のはず。
私は疲労困憊ですでにほぼ無の状態に近く、観光客の方々に笑顔で対応はしていたものの早く電車に乗らせてくれ。。。とその場を去ろうとしていたのに、

3匹の脅威の体力はすさまじかった。

絡まれたのを拒まずに、始まりました、駅のフォームで西洋の方々7人と寸劇。

そして一本電車を見送り、お別れをしてやっとこさ帰宅の途に。

次の日の朝、
やっぱり普段通りに朝6時に目が覚めてしまう我が家。
でもさすがに全員でソファの上でさすがにぐったりして一日を過ごすことに。
疲労感がすごかったのですが、それよりも写真を見返したり、子ども達が楽しかったといってくれることで達成感が上回りました!

来年はどうしようかな。。と既に今から構想を練っております。

次回は「サンタさん」です。

それでは皆様実りのある一週間を。

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