Ton Chin Kan シングルマザー奮闘記(その11)

『終わりの見えない母さんのダイエット』

「お腹すいたー」
「お菓子たべたーい」
「なんかたべたーい」

が口癖の幼少期。
二段ベッドの棚にはお菓子をかくしもつための袋があり
妹に取られまいとお菓子を隠しているほど食べることが大好きな子どもでした。

夏場にその袋の中の飴やソフトキャンディーがドロドロになって悲惨な状態になっていたのも良い思い出。

私のなくなることのない食欲。

中学校にはいり、都内ではなかなかの厳しい部活で土曜日、日曜日も朝から晩まで練習にあけくれる日々。
夏休みも5日間しかないような部活でした。
アスリート並に身体を痛めつけていたあの時代は食べる量もこれまたすごかったです。

学校では給食をおかわりが当たり前(女子生徒では一人だけ)。
じゃんけんに参加しないと呼んでもらえるくらいおかわりをする習慣が身につき
まわりにも私はおかわりをする子という認識がありました。
部活の帰りはコンビニエンスストアに立ち寄るのが日課。
コロッケパンの特大のやつを食べながら帰路につくと
「お腹すいたー」
と言い、お米を2~3杯。
おかずももりもり。
外食にいくと一人で前菜を3皿ほど食べてパスタを一人前食べて、からのピザ。そしてリゾットも食べたり。
もちろん最後のデザートは2人前。
そしてわかりやすいところでいうと
出前のピザはLサイズを2枚、一人でぺろりが当たり前でした。

そんなような食生活を送っていても痩せていたあの頃。

高校生になり、厳しくない運動部にはいりました。
胃袋だけは中学生の時のまんまですので食欲は変わりません。
運動は昔に比べてしなくなったのに食べる量が変わらない。
そうなりますと、わかりやすく体重がみるみると増加していきました。
中学のときに着ていた洋服はもちろんはいりません。
さすがに途中から食も落ち着きましたが、それでも普通の女子の倍以上はもぐもぐしていました。

そして、留学期。
私の胃袋はついに壊れました。
ポテトチップス、チョコレート、グミ、クッキー、フィッシュアンドチップス、バーガー。
どれをとっても一つの量が大きいし、美味しい。
ちょっとで…と止めたら可愛かったのですが
一気に全て食べきる生活を続けてしまった結果。
見違えるほど別人に。

大学のお休みのときに日本に出稼ぎに戻ってきた際に、中学時代のよく遊んでいた友人の母とすれ違いました。
私はすぐにわかったので
「○○のお母さん!久しぶりです!」
と声をかけたのです。
今でも忘れられないあの台詞。。。
「どちら様ですか?」
そう、全くわからないくらい身体が進化していたのです。
確かに母が空港に迎えに来てくれたときに
「え?どうしたの?」
と聞いてきたので 自分でもわかってはいたのですが
海外にいると自分よりもボリューミーな身体の方ばかりだから違和感がなくなってしまっていたのです。
日本に到着して、母に言われた一言
でもそのときはまだピンとはきていませんでしたが
友人の母に言われて初めてこのままだとまずい。。。
と気付きました。

かといって、そんなにすぐに巨大化した胃袋は小さくはならないし…

でも、日本に滞在している間に普通に変わらずたくさん食べていましたが減っていった体重。
そして、日本を旅立ちまた同じ海外での生活に戻りましたが、あの出来事のショックが大きくきちんとしなければと考えを新たに。

チョコレートを丸々1枚ではなく半分にするとか、ポテトチップスも半分で次の日にまわすとか。
それでも、日本のより量が多いのですが。

少しづつ変えていった食生活も日本に帰国が決まり、これはマズイと食べる量を減らす最後の追い込みをかけていきました。

かといってあまり変わらない見た目のまま帰国の途に。

そして就職。
仕事的に人様に見られることが多いお仕事でした。
制服のスカートにスリットがはいっていたのですが、そこが破れたり
前のボタンが閉まらなかったりと制服問題が大変でしたので、余計に体型に気がいきます。
そして年齢とともに、美味しいものを少量ずつ食べようという意識に変わっていきました。
とかいいつつも、ケーキは一度に3個を一気に食べていたので
普通の女子からしたら大食いだったかもしれません。

しかしながら、見られている効果、動いている効果もあり体重は減少。
安定期のまま時はすぎていきました。

そして結婚。
ウエディングドレスを着るためにあのときは一番痩せたかもしれません。
鎖骨が浮きすぎて母に
「え?病気?」
と聞かれるくらいでした。
そして妊娠。
まずはTonの妊娠です。
(妊娠しているから食べてもいいよね~)
のノリもありましたが
つわりも全くなかったため体重が一切減ることなく
出産時には17キロも増えていました。
途中でお医者さんに
「○○さん。体重どうしたの?」
と真顔で聞かれたので。
その先生に対して、私は
「ご飯が美味しいのですよ、先生」
と真顔で答えていました。
健康だしよく動いていたのでそれ以上のおとがめはなし。
Tonを無事に出産。

そして1年後、2人目のChinを妊娠。
これまたつわりもなく、ひたすらご飯が美味しい。
ポテトチップスも美味しい。
ほうれん草が美味しい。
あんなにたくさん一日中食べていたのに、貧血になってしまい
(なぜ??)
とは思っていましたが、体重は増加。
長男のときの体重もまだ全て減りきっていなかったのに19キロ増えました。
でも、何もなく無事にスルンッと出産。

調べたところによりますと、妊婦さんの体重の増加の範囲は
平均で7~10キロ。
多くて15キロ。

あれれ?
なぜ増えないのですか??

体重が増えすぎた私に対して厳しく注意しなかった先生は
諦めたからか!

そして3人目のKan。
皆様のご期待通り、18キロ越えでございます。
先生はもう体重に関して一言も触れません。

「ご飯美味しく食べられるのはいいことだよ~」
今考えるとそんな先生駄目じゃないか?!

でも、陣痛が始まってから4時間ほどで無事にスルンっと出産。

ただ、後陣痛が酷かったです。
一人目より二人目、二人目より三人目が酷くなるといわれている後陣痛。
産んだ後、起き上がれないくらいの子宮の痛みが私を襲いました。

また詳しく書きたいとおもいますので今回はここら辺で。。。

さて育児に結婚生活で私の体重はどのように変化をしていくのでしょう。
そして、今は?
いつになったら安定してくれるのか私の体重。
とかいいながら今もなにかしらをもぐもぐ食べながら書いております。
管理が甘いといわれたらそれまでなのですが
やっぱり美味しいものは止められないのですー!

次回は「2020年の抱負」です。

では皆様実りのある一週間を。

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