「アラカン」~お楽しみはこれから volume6

『東南アジアの食事~言い訳編』

あと数日で新年を迎える時期となりましたね。
年末にふさわしい一筆を…、なんて気張っていたのですが、前回書いた「東南アジアの食」に関していくつかのお叱りやご指摘を受けてしまいました。
言い訳も兼ねて、2回連続で同じトピックですがお許しを。

指摘その1:
「東南アジアの食文化をバカにしているのか。ゲテモノばかりではないぞ!」 by 多くの東南アジア通
<言い訳>
決して、そのようなことを申し上げているのではございません!!
全くその逆で、私は心から東南アジアでの食事を満喫させていただいています。
タイの辛さも、インドネシアの甘さも、ベトナムやカンボジアのお米中心の食材も、私はどれもこれも大好きです。そう信じていたからこそ、タランチュラのショックが大きくて…
もちろん、出張で行っているのであまり辺鄙な店には入っていません。ですから、今のところ、おなかの調子を崩すことも無く絶好調で出張をこなしています。
現に、出張へ行くたびに確実に太って帰ってきています。(これ自体は問題なのですが…)
そんな中で、最近少し驚いた食事は、ベトナム・ハノイでの「松茸鍋」かしら。
北朝鮮から大量に(安く?)松茸が入ってくるらしく、とにかく「キノコ鍋」をすべて松茸でやるのです。香りがすごい!
私のような庶民はそれだけビビってしまいますが、事情通の人には珍しい料理ではないそうです。(お店は日本人と韓国人ばかりだったような)

指摘その2:
「熊の手の料理は中国の料理です。それに美味しいのは左手ではなく右手です」 by 料理研究家
<言い訳>
調べてみたら、確かに「熊掌」という、そのままの名前の高級中華料理がありました。また、美味しいのは右手とされていた、という記述も見つけました。
う~ん、ちゃんと調べずに書いた私もいけなかったのですが、XX国では、「これはうちの自慢料理!」として出されたのが熊の左手だったので、てっきりそれが地元料理だと勘違いしました。(この際、どこの国だったかはご容赦を)
また、『右手-左手論争』については、「熊は右手でハチミツを舐めるから、右手にこの味が染みて美味しいのだ」という記述をいくつも目にしました。ところが、私はその店で逆の説明を受けて「だから左手が美味しい!」と断言されたのです。
動物生態学的には、「熊が右手だけでハチミツを舐める」ということは無いそうです。ただ、いつの時代かこの説が流布され、市場では「熊の右手」の方が高値で流通しているのも事実。
そうなると、
① お店の人は「店の自慢料理」として出しただけ。地元の料理と勘違いした私がいけない。
② 右手であろうと左手であろうと、動物生態学的には関係ない。お店の人が言っていることにも一理ある。
③ もし上記②が正しいなら、いびつな市場価格を逆手にとったお店の戦略によって、我々は珍味をより安い値段で食べられた、ということか。
ここまで深い読みがあってこの料理を出してきたのだとすると、やはり東南アジアは侮れない…

指摘その3:
「納豆は臭いです!カンボジアの人に仕返しされても仕方ありません!」 by 岡山の友人
<言い訳>
だから・・・私は東京で育った人間なので、納豆を臭いと思ったことが無いのですよ。
勘弁して!

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今年もお付き合い、ありがとうございました。
2019年が、皆様にとって良き一年となりますように!
どうぞ今後ともよろしくお願いいたします。

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