「アラカン」~お楽しみはこれから volume47

【音楽編⑧】『洋楽離れ?』

最近、「洋楽をしっかりと聴かなくなったなー」と思うことがあります。
別に私は音楽通ではないので、特に深い意味はありません。ただ、全米のヒットチャートを賑わしているはずの最新洋楽ポップスとあまり出会わなくなった気がするのです。

私自身は、世の中の流行をそれなりに気にするタイプなので、洋楽を好んで聴いていた時代が以前にあったのは確か。
例えば、自分のお金で初めて行ったコンサートは、ABBAのライブ。「日本人アイドルよりも数段格好いい」、と勝手に気張っていた高校時代のことでした。
大学生以降も、ビリー・ジョエルとかマイケル・ジャクソン等のコンサートにどうしても行きたくて、必死にお金をやり繰りした記憶があります。(外国人のコンサートは若造には高すぎて苦労したわ)
持っているCD(それ以前のカセットテープを含め)は、80年代半ばまでは大半が洋楽ばかりでした。
ところが今は全く逆ですね。現在の『Best Hit USA』のトップチャート曲を見ても、ほとんど分からない曲ばかり。仮に歌手を知っていても、BTS以外はメロディーが全然出てこないものが多くて恥ずかしいくらい。
あらためて、自分の洋楽に対する感度がすごく低くなっていることを思い知らされました。

こんな「洋楽離れ」は、私だけのことでは無く、今の日本社会全般に当てはまるらしい。
試しに「洋楽 聴かなくなった」でググってみたら、この社会現象を分析している論評が数多く出てきました。
原因を、J-POPsの多様化や質の向上、新しい音楽配信媒体の存在、「洋もの」をすぐに「和もの」にしてしまう文化(例:ディズニー曲)、「洋楽」というジャンルの巨大化(韓流もいまや洋楽?)、などが理由に挙げられていましたが、難しい議論は専門家にお任せします。
私自身が「なぜ」最新洋楽に疎くなってしまったかを考えてみると、理由は単純で、街の中やテレビ番組で洋楽の最新ヒットチャート曲をあまり耳にすることがなくなったからです。
つまり私のような人間は、新しい音楽を積極的に追い求めるというよりも、生活の中で出会った音楽に気を留め、気に入ったら聞き込むというタイプ。
なので、好きなアーティストや気になる音楽はしっかりフォローしますが、「耳にする回数拡大⇒気になって追っかける」パターンが作られないと、なかなか新しい音楽へとは広がらないのです。
要は、世の中が洋楽離れをしたのに合わせて、私もどんどん疎くなってしまった、ということでしょう。

とまあ、私個人の「洋楽を聴かなくなった」を分析してみましたが、別に意識して避けているわけでもありません。
実際、12月に入ってからはマライア・キャリーやスティービー・ワンダーの定番クリスマスソングが街の中で流れているのに触発され、1年ぶりに彼らのCDを引っ張り出して聞いています。(はい、いまだにCD大好き世代です)
また、私が通っているスポーツジムで、私の青春時代ど真ん中USAヒット曲を集めてエクササイズしてくれるインストラクターがいるので、そのクラスの後はYouTubeで昔のMVを見漁ってしまいます。クラスの中でも、マスクをしているのをいい事に、
“ You are just too good to be true, I can’t take my eyes off of you ♪” (Boys Town Gang)
“♬ It don’t matter if your Black or White “ (Michael Jackson)
“♪ And I will always Love You ♬” (Whitney Houston)
と、歌って踊っています。あの時代のあの曲のノリノリ感、最高!
(大音量なので、私の歌は周りには聞こえていない…はず…)

とまあ、ここまで偉そうに色々書いてきたら、00年代半ば以降の洋楽がスポっと抜けている自分が少し不憫に感じてきました。
やっぱり今の洋楽をフォローしていないのは少し損しているのでは。どんな世相を反映した曲が現在のトップチャートに入っているのかしら。
年明けのグラミー賞あたりから少し積極的に聴いていこうかと考え始めましたので、もし良い曲と出会ったら、また報告しますね。

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