「アラカン」~お楽しみはこれから volume35
【音楽編⑤】『クリスマス・ソング♪』
2020年は、世界的に予期せぬ事態に見舞われた年でした。
オリパラが延期になり、人々は自粛生活を。今でも「外食を辞めろとは言わないが、おしゃべりは控えめにマスク会食を」などと、守るのがほぼ無理な要請が乱発。残念ながら、今一つ浮かれる気分になれない状況が続いています。
でも、街中は年末の雰囲気に包まれてきました。
華やかな装飾。冬夜空に映えるイルミネーション。そして明るく響くクリスマス・ソング。
今年もその時期が来たな、と思える日常です。
「許される範囲でせめて雰囲気を盛り上げるぞ」という、お店や街の人々の心意気に感謝!
欧米と日本とでは、歴史的背景や宗教の違いから、クリスマスに対する人々の向き合い方が当然のことながら違っています。
日本の場合は、クリスマス→暮れ→正月がいっぺんに来る年末行事の『ワサワサ』感が強いせいか、『厳かさ』よりも『お祝いのワクワク感』が強いのでは。
敬虔なクリスチャンの方でなければ、多くの日本人(私も!)にとっては違和感のない12月でしょう。
クリスマス・ソングという万国共通の括りで見ても、この違いは存在します。
欧米で「クリスマス・キャロル」(注:ディケンズの小説ではありません)と呼んだ場合、これはキリスト生誕を祝う歌がメインです。
日本でも良く歌われる「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」はこの典型。教会で厳かに歌うのが似合う旋律だと思いませんか。
私は讃美歌を知りませんが、クリスマス・キャロルならお手の物。この時期になると、家の中で年末の大掃除(の真似事)をしながら、「も~ろ~びと~♬」と大声で歌いながらクリスマス気分に浸るのが恒例行事となっています。
宗教的意味は無いけど、かなり長い間クリスマス・キャロルとして歌われてきた曲も数多くあります。例えば、「ジングルベル」や「真っ赤なお鼻のトナカイさん」などはすぐに思い浮かべられる曲ですね。
色々ググっていたら、「White Christmas」を挙げている人もいました。
この曲は、1940年代に映画の中でBing Crosby が歌ってヒットした曲。まだ歴史は浅いですが、人々に愛されている、と言う意味では問題ないのでしょう。
では、日本の「クリスマス・ソング」とは?
これは定義するのも野暮かも。
この時期に人々が「クリスマス」、「冬」、「愛・希望」を連想したり感じたりすることができれば、それで良い、と言うことでいかがでしょうか。。
最近の私のお気に入りのBGMは、色々なサイトで展開している「クリスマス・ソング・セレクション」を聞くことです。
どれも和洋の楽曲をミックスし、聴き心地良く、気持ちが明るくなれるものばかりがそろっています。
つい先ほどは、マライアキャリーからMISIA→桑田佳祐→ユーミン→ジョンレノン→…という豪華リレーが続いていました。
冬の歓喜(宗教色関係なく)を祝うクリスマス・ソング。
仮に今が辛くとも、将来に明るい未来があることを信じて笑顔で前向きなる気持ちを喚起していれるこれらの曲は、現在のこの状況に必要なブースターのような気がします。
今年も「クリスマス定番」となりそうな素敵な新曲が出てきましたね。
難しい曲も多いので残念ながら鼻歌の域は出ませんが、暗さをぶっ放すべき、明るい2021年に向けて大いに口ずさんでいこうと思っています。