「アラカン」~お楽しみはこれから volume27

【音楽編①】『K-POPは世界を駆け巡る?』

今回から、時々『音楽編』に挑戦することになりました。
私は音楽について特に見識が深くありませんが、このサイトの編集長から「定期的に音楽について書いてみない~?」と無茶振りされたとき、なぜか説得されて引き受けてしまいました… 皆様、引き続きお付き合いください!
ということで、
第一回目は、私が最近になって “ようやく” 気が付いたことについてツラツラと。

私はミーハーを名乗っている割には、韓流やK-POPとの接点なく
今日まで来てしまいました。
興味がなかったわけではないのですが、仲良い友人に韓国まで追っかける強者ファンがいたので、気後れして意図的にK-POPを拒否していたのかも。
しかし、ソーシャルメディアをまめにフォローしていた自粛生活中、アジアや米国のエンタメニュースにK-POPに関する記事がごく普通に登場していることに気が付きました。
一回気になると、その後も何度も目にすることに。
そして、とうとう勝手な仮説を導き出しました → もしかして、K-POPの音楽は、世界的にメインストリームとして受け入れられている?

このことを痛感したのは、6月初めに開催されたYouTubeの「Dear Class of 2020」というイベントをみた時のこと。
ご存じの方も多いでしょう。
「Dear Class of 2020」とは、新型コロナ禍で6月の卒業式を開催できなかった世界中の大学生や高校生のためにYouTubeが企画したオンライン仮想卒業式イベントです。
視聴者数はYouTube企画ライブ配信番組としては記録的だったとか。
それもそのはず、参加メンバーが超豪華でした!
オバマ前大統領夫妻やGoogle CEOのサンダー・ビチャイ氏、人権運動家のマララ氏などの錚々たるメンバーが祝辞を述べ、レディーガガやテイラー・スウィフトなど大物アーティストも次々に登場。
私みたいな卒業式と全く関係ない人間でも、興味をそそられて視聴してしまうほどでした。
その中で、祝辞とパーフォーマンスの両方に「BTS」という見慣れない名が。
紹介写真をみたら「アジア人の顔をした男性グループ⁉」と少々驚いたのですが、知らないことがかなり恥ずかしいぐらいの人気グループ「防弾少年団」のことだったのですね。
(ファンの方々、無知でごめんなさい!)
よくよく調べてみたら、彼らは2018年に全米シングル1位を取った実績もあり、今さらK-POPグループなどとレッテルを張る必要がない全米人気が。
実際、ある欧州の英字メディアには「今や現代のビートルズとも言われるアーティスト集団」と紹介していて、出身地が韓国であること以外には韓国についての記述がなかったのが印象的でした。

話は変わりますが、海外赴任が多い友人たちの集まりで「万国共通にウケるカラオケ・ソングって何だろう?」と話し合ったことがあります。
私の時代は、カーペンターズとかABBAとかの洋楽がトップ。
最近の若手に聞くと、特に男性陣は圧倒的にPSYの『江南スタイル』を推してきます。
「え~、欧米の人にもウケるの?」と聞いたら、かなり白い目で見られてしまいました。
これまた分かっていなかったのですが、『江南スタイル』は世界的ヒットを記録していたとか。(因みに、一番流行らなかったのは日本だったらしい)

私は、K-POPビジネスの世界戦略の勝利とかJ-POPが遅れていると主張したいのではありません。
欧米POP音楽の世界で根強く蔓延っていたアジア人に対するガラスの天井(見えない差別)が、いつの間にか一つ破れていた、という事実に純粋に感動しているのです。
例えば米国。
実力主義の文化が根強く、差別は少ないように見えるかもしれません。
確かに仕事など実力がしっかり図れる世界ではそうなのですが、それ以外の部分では人種差別というものは残念ながら存在しています。
それだけに、一般大衆向けPOP音楽など「好きか嫌いか」でその音楽の成功が決まってしまう世界では、いくら実力があっても「韓国人=アジア人が歌っているから何だかな~」と思われてしまえば終わりなのです。
黒人やラテン系については人口が多いですが、アジア系はそこでの期待も少ない。
だからこそ、BTSやPSYの成功は「K-POPの枠」を超えた成功と言うことができ、アジア全体のために一石を投じてくれたのではないでしょうか。

改めて「Dear Class of 2020」に話を戻すと、米国で開催されたこのように注目度の高いお祭りイベントにBTSが普通に呼ばれていることにいたく感動しました。
もちろん何かと荒れている現状なので、人種的バランスを考えての
選考だったかもしれません。
その事実を加味しても、一般の人が納得するアジア人グループなど数年前にはあり得なかっただけに、「K-POPの音楽は世界的なメインストリームで受け入れられている」、という私の勝手な仮説はそんな外れていないような気がします。

これで、世界的なPOP音楽の分野でのアジアの素地は出来上がりました。
次はJ-POPの番ではないかと、勝手に期待しています。
東南アジアではAKB48の歌で盛り上がれますが、次は欧米人の前で堂々と歌える日本のPOPが登場して欲しいです。
(ピコ太郎さんのもの以上のものを…)
早く色々な国の人が混ざっているカラオケで、J-POPを歌ってウケたい!

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