「アラカン」~お楽しみはこれから volume24

『オンライン飲み会』

4月7日に緊急事態宣言が発令され、日本中が暗い雰囲気に包まれています。
皆様、いかがお過ごしですか。
私は、かれこれ1ヶ月以上の在宅勤務中です。
最近では、出張や人との打ち合せ/会合の予定がすべてキャンセルとなってしまい、増えているのは体重のみ。
たまには空き時間に家の片付けをしようかとも思ったのですが、これまで溜めてきたガラクタを押入れの奥から出してきただけで、家がかえって汚くなってしまい、これも逆効果。
おまけに掃除機が壊れてしまい、一気に掃除意欲が失せてしまった!
…と言うことで、普段よりも散らかった環境で鬱々としています。
そんな中、今私を少し明るくしてくれているのが「オンライン飲み会」です。

ZOOMなどのビデオ会議システムを使って複数人をつなぎ、お互いの顔を見ながら家飲みしておしゃべりを楽しむ「オンライン飲み会」。
多くの方にとっては既に一般的なことでしょう。
でも私 “アラカン” は、この巣ごもり生活を機にオンライン飲み会にデビューし、今ではすっかりはまってしまっています。
これまで仕事でビデオ会議を使ってきたのに、なぜ今頃オンライン飲み会がこんなに新鮮なのか。
やはり一つには、「ビデオ会議は仕事用」という凝り固まった概念に縛られていたからかもしれません。
それに実際やってみるまでは、「ビデオ越しに飲んでしゃべって、何が楽しいの?」との冷めた感覚もありました。
「外出が制限されている、人との接触(=おしゃべり)が極端に減っている」巣ごもり生活が、新しい技術の一端に触れるきっかけを作ってくれた、といっても過言ではありません。

メリットはいっぱいあります。
まずは手軽なこと。
私の場合、もっぱら少人数でLINEのビデオ電話を愛用しています。
事前に日時だけ決めておいて、LINEグループにビデオ電話をかければ即開始。
大人数には適していませんが、気の合う仲間と手軽にトークするのはこれで十分です。
また、外での飲み食いに比べて安上がりにすませられるのも良いですね。
もちろん、レストランでいただく美味しいお食事とは比べようがありませんが、現在の環境下、会話がメイン目的ならここは妥協できる範囲内でしょう。
それにWi-Fi環境ならば通信料とか使用料がかかっていない…はずです。(もし間違っていたら後日訂正させてください!)
さらに、自分の話す姿をずっと見ることができる、ということもメリットかも。(ナルシスト的意味ではなく、「自己反省」の材料として)
よくよく考えてみると、普段の生活で1~2時間も自分の姿、それも酔っぱらった「緩んだ」顔をドアップで見ていることはありませんよね。
それが、この飲み会の時は否が応でも自分も映っているビデオ画面を眺めているため、「私って、フェースラインが崩れて恰好悪い」とか「笑うとき目を細めすぎ」とか「もう少し上品な相槌の打ち方ないのかしら」等々、気づきたくもないことがいっぱい見えてきてしまうのです。
少しは改善しなくっちゃ!!

では、私の限られた経験からの注意点もいくつか羅列させてください。
まず、画面越しの飲み会だからと言って「画質」を侮ることなかれ。
これは私の同僚の話ですが、ある日、ビデオ会議で仕事の打ち合わせをしていたら、終了間際に参加者の一人から「この後オンライン飲み会でもあるの? メークがいつもと違うよね?」と指摘されたそうです。
そうなのです。普段はビデオ会議用の手抜きメークだったのが、この日は夜の飲み会に向けてバッチリお化粧してから会議に臨んでいたそうです。
その子は「最近のビデオは画質が良すぎて怖い」とぼやいていました。
それを聞いて以来、私が参加するオンライン飲み会は「スッピン、部屋着(パジャマ?)OK」を大原則として掲げることにしています。
だって、気楽・気軽なことが大事ですものね。
それから、画面越しでもう一つ気を付けないといけないのは、意外に「背景」が映り込む、ということ。私が初めて参加した飲み会では、うちの部屋干し洗濯物が背景でヒラヒラしており、参加者の失笑を買ってしまいました。
(恥ずかしい~)
あと、何回かやってみて思ったのは、終わり方が案外難しいこと。
これに関しては、大体私が参加者の最年長なので、1時間半~2時間を目安に、私から「じゃあ、今日はここまで」と仕切ることにしています。
まあ、たまには年長者も役に立つ、ということで許していただきましょう。

次の目標は、外出できない両親を励ますために、一族でオンライン飲み会をすること。
うちの両親は合わせて170才を超えていますが、LINEでのグループトークは使いこなせているので、あとはマイクへの接続を遠隔説明してあげれば出来ると思うのですが。
私の父が、今年の4月に新社会人となった姪っ子のお祝い会を開催できなかったことを凄く悔やんでいるので、早くその気持ちから解放してあげるためにも近々開催しようと思っています。

でもやっぱり、人恋しさは残りますね。
一日でも早くこのコロナ・パンデミックが収束することを願ってやみません。
その間、私は私ができることをやるしかないと思っております。
どうぞ皆様もご自愛ください。

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