「アラカン」~お楽しみはこれから volume19

『増税前の家具のお買い物』

突然の質問ですみません。
最近、大型家具のお買い物をしましたか?

私はかなりの長い年月、“大きな買い物”から縁遠い生活をしていましたが、消費税値上げ前の8月頃から家具屋さん巡りにはまってしまいました。
それもこれも、30年以上使っているダイニングテーブルと椅子セットのうち、椅子がボロボロになってしまったので買い替えようと思ったからです。
ご多分に漏れず、「買うなら今でしょう!」の時流に乗りました!

そもそも、うちのダイニングセットは、まだ昭和の時代に主人のご両親が結婚祝いとして用意して下さったものです。
私たちは狭いアパート暮らし+転勤族だったので、「簡単なダイニングセットを」と頼んだはずだったのですが、選んでくださったのは黒光りするオーク素材の立派な分厚い天板+脚のテーブルと、それに負けないぐらい堂々とした革張りの椅子。
今から思えば、我々の給料では到底手が出ないものでした。
お義母さんは、先に買っていた食器棚の色と合わせるなど熟考してくださったにも拘わらず、若い嫁(私のこと!)は「わぁー、部屋がギュウギュウになる…」と失礼千万なことを考えたものです。
(若気の至り、と言うことでお許しください!)
でも、やはり良い家具は長持ちするもので、幾多の引っ越しやパーティなどを乗り越え、我々家族の歴史と共にここまで来ました。
立派なテーブルは、とりあえずそれがあるだけで部屋の雰囲気を作ってくれるので、私みたいな「室内デコレーション怠慢人間」にはもってこい。
まだまだ現役で活躍しています。
ただ、より酷使している椅子は年月には勝てず、太ももが直接当たる革張り部分が劣化し中身が出てきてしまいました。
と言うことで、両親に再び感謝しながら、テーブルはそのまま、椅子だけ買い替える決心をしたわけです。

今回、何十年か振りの家具屋さん巡りをして気が付きました。
家具のようなものでも「流行り・廃り」は意外とあるのですね。
昔のテーブルに合わせて椅子だけ買い替えようと思ったので、一層そのことを感じた次第です。
例えばテーブル。今の流行りは、白色系木目調の『軽やかな雰囲気』のもので、天板も軽い薄手の板がメインだそうです。
(我が家の重量感あるテーブルの写真をベテラン店員さんに見せたら、「あ~、懐かしい!」と感動されてしまいました…)
テーブルがこの状態ですから、当然、私が求めていた「テーブルに合う椅子」はかなり古いスタイルの部類に入ってしまいました。
仕方ないですね。

とは言え、都内を20店舗近く周り、ウェブサーチを色々やってみると、ダイニングチェアだけでも千差万別、ピンからキリまであるものです。
一番始めに行った高級家具のお店では、「これなんていかがですか?」と出してくれた椅子はイメージに合ったけど、1脚のお値段は、私が目論んでいた4脚合わせた予算をはるかにオーバーしていて… 
しどろもどろになりながら、出てきてしまいました。
まあ、真っ先に高級店に足を運んだ私が愚かだった、ということでしょう。
一方、「結構カッコいいのに、こんなにお安くていいの?」という椅子もあったりします。
面白くなって色々聞き取り調査をしたところ、家具を買う人の傾向としては、ハイエンドとローエンドの二極化の傾向が強くなっているとか。
つまり、「良いものを長く使う」=「少々お値段が張っても構わない」派と、「ライフスタイルに合わせて家具も変えていきたい」=「一回の家具のお買い物の値段は抑えていく」派の二通りだそうです。
やはりイケア登場の影響などが大きいのかしら?
まあ、だからこそ、私みたいな「家具のお買い物は一生に1回か2回」=「でも値段はリーズナブルに留めたい」という中途半端ないいとこ取り派は、足で稼がなければいけないのです。

普段の私は買い物がすごく早いのですが、今回ばかりは時間がかかってしまいました。
でも、もちろん増税前に滑り込み買い物は果たしましたよ。
ついでに事務机と椅子とPCも増税前に購入!
本当はうちの家電製品も10年目+αのものがたくさんあるのだけれど、ここまではお金も時間も回りませんでした。
消費税アップとなってしまった今、突然壊れないことを祈るばかりです。

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