「アラカン」~お楽しみはこれから volume57

『最近気になった海外ニュース』

さすがに秋の気配を感じるようになりましたね。
昨日なんて急に寒くなったためバタバタしてしまい、朝の電車には飛び乗ってしまいました。
その際に、車窓に映った自分の姿に何だか違和感が。
「なぜ?」と暫く悩んだ末、判明しました。
なんとマスクをし忘れていたのです。
マスク無しの自分の素顔に違和感を覚えるなんて、結構ショックかも…

とまあ、余談はさきおき。

最近、ちょっと気になった海外ニュースをいくつかシェアさせてください。
やっぱり一番目は、「英国女王エリザベス2世のご崩御」関連ですかね。
まあ私だけでなく、多くの人の関心の的だったでしょう。
相変わらずゴシップネタには事欠きませんでしたが、その話題だけに踊らされた人は少なかったのでは。
私個人は、エリザベス女王陛下が70年もの長きにわたって君臨してきたという事実に驚くとともに敬意を表さずにはいられませんでした。
また、この「70年」という年月をかけて世界情勢が目まぐるしく変化したことを目の当たりすることができ、改めて歴史の重みを感じた次第です。
だって、彼女が即位したときの戴冠式の映像にチャーチル首相が映っていのですよ!
さらに、70年という時の長さを表す面白い数字を見つけました。
・ エリザベス2世在位中に任命したイギリス首相の数: 15人
・ 同在位期間中の米国大統領の数: 14人(うち謁見は13人)
気になったので、個人的に数えてみました。
・ 同、日本の首相の数: 32人!!
㊟ 伊藤・臨時代理総理含む、安倍晋三氏はダブルカウントせず
うーん、どうコメントすればよいのやら…

たまたま6月に、「エリザベス 女王陛下の微笑み」という映画を見ました。
在位70周年を機に、公式な映像をかき集めて彼女の生涯を語るというドキュメンタリー映画です。
その中では、輝かしいRoyal Family としての功績はもちろんのこと、家族のいざこざなど私生活の問題や避けては通れない数々の失敗や失態もしっかり語られていました。
要は、70年も在位して一生懸命真面目に働いていれば、失敗も乗り越えられるチャンスがあり、エリザベス女王は御年90歳以上になっても頑張っていた、ということなのでしょう。
それを前提に、ロンドンオリンピックで見せた007との共演など、チャーミングでお茶目な一面を含めて、やはり、歴史上語り継がれる人物であったと思います。
ご冥福をお祈りするとともに、新チャールズ国王の活躍を期待しております。
(私的には、ウィリアム王子ご夫妻とその可愛い3人のお子様の微笑ましいニュースは好んで読み続けそうです)

もう一つの海外ネタは、インドネシアのサッカー暴動のニュース。
サッカーや東南アジアに興味の無い人にはあまり刺さらなかったかもしれませんが、東南アジアのサッカーを少しかじってきた人間にとっては、「とうとう来てしまったか」という、残念な一報でした。
サッカーファンが熱狂的であることはよく知られていますが、「暴動」レベルになると日本人には感覚的に分かりにくいですよね。
Jリーグでもサポーターの度が過ぎた行動がたまに話題になりますが、まあ、海外の比ではないでしょう。過去には、欧州でサッカーの勝敗を巡って戦争が起きた、という逸話が残っているくらいですから。
実は、東南アジアもサッカー熱はすごく、日本とは比較にならないほど熱狂的に支持されています。
私は、東南アジアサッカー選手権という、東南アジアの国々だけで2年に1回開催される大会を現地で観たことがありますが、当日は、スタジアムへの道は朝からファンや「あわよくば潜りこもう」としている人たちで大渋滞。
とある国では、機関銃を持った警官(軍?)が会場入り口を警備していました。
本物の機関銃など初めてだったから、結構怖かったなー。
噂によると、特にライバル意識の高い「マレーシア対インドネシア」戦は、数日前から準備しないとケガ人が出てしまうとか。(何をどう準備するのかは、よく分からなかった)
今回は国レベルではなく地元リーグの試合だったとはいえ、映像を見る限り、かなりの数の警官が待機していたことが分かりますよね。
さすがに近代サッカーでは、このような野蛮な行為は許されないので、FIFAからの制裁は免れないでしょう。
もうこのような悲しいニュースは聞きたくありません。

・・・と、新聞記事みたいなコメントはさておき、ここでサッカーを知らない人に知って欲しいことが一つ。それは、東南アジアの国々には、結構な数の日本人サッカー選手が活躍している、ということです。
今回も、最後の得点を決めたのが日本人選手だったことは一部報道されていますが、どこの国でも日本人選手が頑張っています。(正式な数は未定)
その経歴はまちまち。
大学を卒業して東南アジアに渡り海外を転々とする人もいれば、Jリーグ卒業後、海外に飛び出す人もいます。(現在、鹿島アントラーズの岩政監督はタイリーグでの所属歴あり)
東南アジアでの待遇は、国やチームによって格差がありますが、今回話題になったインドネシアチームなんかは、結構厳しい環境下での生活なのでは。
それでも私が聞いた話では、皆さん精神的にすごく逞しく、サッカーを通じて日本のことも知ってもらおうと一生懸命で、日本では考えられないような困難やハプニングも乗り越えてしまう素晴らしい方々が多いそうです。
「海外の日本人サッカー選手」というと、欧州を中心に華やかなイメージを描きがちですが、世界の各地で頑張っている人もいることを、どこか頭の片隅に置いておいてくださいね。

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