三度の飯より寿司がすき volume53

『断捨離で昔の自分に叱責される』

年が明けたなあ、と思っていたら2月です。
なぜこんなにも月日が経つのが早いのでしょう。
それはきっと、同じような毎日を過ごしすぎているから。

みなさんこんにちは。
決して規則正しくはないけれど、同じような毎日を過ごしている司です。
相変わらず寿司を食べ、酒を飲み、時々ヨガと銭湯に行く日々を過ごしております。文字にしてみると最高な日々のように聞こえますね。
毎日、夢ばかり見ています。夢見がち、の「夢」ではなく、夜寝る時に見る「夢」ですのであしからず。
インドかぶれがまだ続いており、チャイばかり淹れています。スパイスも買い足しております。ロケの一瞬の隙をついて買いに走ったストールは、まだ日の目を見ていません。

上記、短めに近況をまとめてみましたが、ここからが本題です。
正月に実家で断捨離をしまして、サイズ的に二度と着ることのできない服やら、もはや何が録音されているのかわからないカセットテープ(!)やら、CDやらを根こそぎ捨てました。
幼き頃の司が描いた絵や、テストやドリルも出てまいりまして、掃除の手を止めながら懐かしく眺めていたその時。1枚の作文が目に留まりました。中2のわたしが書いた作文です。
以下、文面を一言一句変えずにそのまま掲載いたします。

“知恵は人を生き長らえさせ 情熱は人を生かす”(シャンフォール)

科学の発達は人間の寿命を長くしました。
しかし、すばらしい人生は時間の長短とは関係はないと思います。
価値ある人生を生きていくためには生きていくことへの情熱が必要ではないでしょうか。

ゲーテは「生きている間はいきいきと生きよ」と言いました。

生きていることへの感動や興味・関心が情熱を喚起し、生き続ける意欲と努力を生みます。
それが時間の長短なく、いきいきと生きる人生をつくり上げることになるのでしょう。

……すごい文章。シャンフォールって誰。ゲーテってそんなこと言ってたんだ。昔の自分に教えられること多めです。
昔の自分は今よりよっぽどしっかりしていた気がします。しかも自分で言うのもなんですが、字がめちゃめちゃキレイ。強めの筆圧で書かれたバランスの取れた字は、大きすぎず、かといって小さくもない。しかし主張のある大きさ。書いた人間の真面目さが伝わってくるようです。今のわたしには到底書けない字、書けない文章。賞を取ったらしく、右上に金の紙が貼られています。そうだった、わたしはかつて神経質すぎるくらい真面目な子供だったんだった。世俗にまみれてすっかり忘れてしまっていたよ。

その作文を見つめていると、
「いったいどこで間違えたのか」
と14歳のわたしに聞かれているような気がしてまいります。
「未来のわたしは、いきいきと生きていますか?」
「価値ある人生を生きていますか?」
と、詰め寄られている感じがしてまいります。
断捨離で昔の自分に叱責されるとは。

14歳のわたしよ、
30年後のあなたはグダグダと生きています。
未来に開発されるインターネットという空間の中でグダグダと愚痴を吐きながらなんとか生き延びています。
一見、不真面目に生きているように見えるかもしれませんがその通りです。
あなたに胸を張って「わたしは価値ある人生をいきいきと生きていますよ!」と言えないわたしでごめんなさい。でも、価値があるかどうかはわからんけど、情熱はあります。そう、あるのよ、情熱。出しきれてないしわかりにくいけど。
「女性が少しでも生きやすい社会を作るために、わたしは書く。」
という情熱。これが見つかったので、及第点とさせてください。
って、30年前の自分に対してなんでこんなへりくだってんだ、ワシは。

14歳のわたしよ、
「私は情熱を持っていきいきと生きています」なんて自ら吹聴する奴ほど信用できないしヤベェ奴なんだぞ。
ありふれた同じような毎日を過ごしやがってとか思ってるんだろうけどな、
なんとか生きてる、ってだけでもマジですごいことなんだぞ!ということを言っておくぞ。

未来のわたしの言葉のレベルが低下している感が否めないですが、本日はこれまでということで。みなさん(14歳のわたしも含めて)、チャオ~!

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