三度の飯より寿司がすき volume54

『履き太郎から脱ぎ太郎へ』

4月になりました。
年度末は毎年忙しく、業務量もストレスも多いため、3月中旬を過ぎると早くすべてが終われとひたすら祈り続けている司です。今年もやっとオワッタ~!
待ちに待った4月です。
地球温暖化により桜の開花がどんどん早まっておりますが、みなさんお花見はされましたか?司は平日同僚たちとお昼を兼ねて&お休みの日に、計2回ほどお花見しました。桜を見ながら友人たちと外でご飯を食べるのって、いいですよね。
そろそろお開きにしますか~ってタイミングで立ち上がった時「ほとんど桜見てなかったな……」って毎回気づきます。司は野外で食べる飯が好きです。

話は変わりますが、とある大御所男性芸能人と昔一緒に仕事をしたことがあるという同僚から、こんな話を聞きました。
その方は楽屋裏で、共演者のとある女優さんに対して「君は本当に可愛いよね~」といった甘い言葉を投げかけていた様子。しかしその女優さんよりもひとまわり以上若い女優さんが現場に入った途端、若い方を膝の上に乗せて「やっぱり若い女の子はいいよね~」と、その場にまだいた(さっきまで褒めちぎっていた)女優さんを貶めるような発言をしたとかしないとか。
「大御所は何をやっても許されるんだなって思ったよ」などと同僚が言うので、「誰も許されないよ」と私がバッサリ切り捨てると、一緒に話を聞いていた中年男性上司が「でもあの女優だったら、自分から膝の上に乗りに行った可能性もあるよね」などと言い出しました。まわりの人たちは「そうだよね~」などと適当な相槌を打っている。

はぁ?何言ってんの、この人。
その女優さんが出ている番組やインタビューを見ればそんなことするワケないのはわかるはず。見ていないとしても、というか、界隈では大御所といわれている爺にわざわざこっちからそんなアホなことしにいく女、マジでいるわけねえだろうが!
上司の無神経発言にイラつきながらも、その場では何も言えなかった私。くやしい。
急にそんなマイクロアグレッションかまされると司も反射神経が良くないので固まってしまうんですよね。ああ、咄嗟の反射神経が欲しい。
「本当にあなたという人は潜在的な女性差別が半端ないですね」くらい言いたかったよ。上司だけど関係ない。次は言う。必ず言うことをここに誓う。

昭和の価値観がそのままアップデートされず時代に取り残されていく、想像力が貧困な男性。(司はこのような男性のことを「高下駄履き太郎」と呼んでいます)倫理観が欠如しリテラシーも低いまま、悪気もなく女性を貶めるような発言を女性の前で平気でしてしまう高下駄履き太郎(主に中年以上)が、私のまわりにはたくさんいます。
そんなクソ(失礼!)発言に、こういえばよかった、ああ返せばよかった、などと思いあぐねること多々。
「男ってろくなこと言わないし、やらない」
という名言をかつて私に授けてくれた女友達に、早速LINEしました。
「職場で受けるマイクロアグレッションでもはや家が建ちそう」
と送ったら、イイネで返してくれました。
いやマジで。

普段YouTubeはほぼ見ない私ですが、ここ最近唯一「Kevin’s English Room」 にハマっております。20代の男性3人組のYouTuberで、PodcastやTikTokでも配信しているのですが、なんだか好きなんです。両親ともに日本人だがアメリカで育った英語ペラペラのケビンと、日本で外国語に触れて育ち留学経験もあるフランス語ペラペラのやまちゃん、日本語しか喋れなくてコロナ前からあえてマスクをして顔を全部出さないかけちゃんの3人組。
日本人が使いがちな間違った英語や、日本語を勉強している外国人にとっての日本語の変なところなど、いつだって英語ペラペラになりたい私にとってためになるコンテンツがたくさんあって、かつ面白い。なんといっても、3人の空気感がとても良いのです。
彼らの空気感を私が好ましいと感じる理由はおそらく、先述の高下駄履き太郎のような潜在的な女性蔑視が感じられないところにあるのだと思います。無知ゆえのマイクロアグレッションが、彼らからはあまり発されない。それはおそらく、様々な環境で育ち、様々な価値観と接しているからなのではないかと推測します。ラーメン屋の店主みたいな男(しかめっ面で腕を組んで実際より自分を大きく見せようとする輩)が大嫌いな私ですが、彼らには腕組ラーメン輩臭が一切なく、人を見下したり貶めたりすることもなく、「いつも笑顔でいろ」などと誰にも言われてもいないのにいつも笑顔で楽しそうなのです。簡単にいうと、偉そうじゃない&マウントをとらない。でも、若い人たちを見ていると、だんだんそんな時代になってきたのかなという淡い期待もあります。
そして、肌の保湿もしているところも大変グッドなのです(言ってること伝わってますかね…?)いつも、楽しく拝見しています。

日本の中年男性は倫理観がもうオワコンなので、新たな世代に期待している司です。
もちろん若いからといって必ずしも潜在的に女性蔑視をしないわけではないですし、油断すると変なこと言ってくる男性は多いので、引き続き注意していかなければなりませんが、私と同年代以上の男性に比べれば、はるかにマシな気がしております。
増えろ、高下駄脱ぎ太郎!という願いを込めて。
高下駄脱ぎ太郎がもっともっと増えて、もう少し女性が生きやすい国になりますように。

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