三度の飯より寿司がすき volume28

『方丈記』【後編】

前編でMacが壊れた話をしました。
本当は、後編を書く前に新しいPCを買っているはずでした。

でも私、気付いちゃったんです。

世の中の仕組みって、ちょっとおかしいんじゃないかな、って。
Apple Storeに患者(PC)を連れて行った際、ドクター(店員)に言われたのです。通常、HDDは3〜5年で壊れるものなのですよ、と。
え、ちょっとちょっと。おかしくないですか?
数年で壊れるようなものを決して安くない値段で売るなんて。だいたい20万くらいしますよ。っていうか、日本の技術力をもってすれば、いやいや、世界のAppleならば50年壊れないPCくらいわけもなく作れるだろうが。それをしないのは、言わずもがな、利益(お金)のためですよね。
地球温暖化対策だエコだとか言っておきながら、新製品を壊れるように作って買わせては捨てさせる。
5年もすればバージョンが古くなっててもはや修理の対象外。そして新しいものを買わせる、この繰り返し。大企業がサステイナブルでないものを作っては売りゴミを生み出し環境破壊をしておいて、環境保全の慈善事業をする…。これってかなりの矛盾では?

ということをグルグル考えていたら、「新しいPCなんかいるかボケ!ざっけんな!」という気持ちにだんだんなってきました。また20万払ったって5年後に壊れるんだろ?だったらもう、「私は紙とペンで良い!」という気持ちになってきたのです。
先日テレビで見たのですが、電化製品をひたすら50年間直し続けてきた電気屋さんのドキュメンタリーをやっていて、私は感動しましたよ。昔の思い出のカセットデッキや工場を今も支えている40年前(!)のパーソナルコンピューターなど、製品はもちろん部品の生産も終わっているようなものを、手を変え品を変え修理していく。これが真のエコなんじゃないですか、みなさん!!
って、思ったんですよ・・・。
さらに時は2019年10月。消費税が10パーセントになりました。
なんか、ここで買うのも悔しい…!という気持ちもさらにプラスされていきました。

というわけでですね、ひとまず見送りです。
PCの前に、そもそもこんなことになった元凶であるバキバキに割れたiPhoneを買い替えなければなりません。右上のカメラの部分がバッキバッキです。そのため、現在カメラ機能、LEDライト機能が停止しております。奇跡的に自撮り用のカメラは使用可能なため、携帯で写真を撮る際は自撮りカメラ部分を対象側に向け、モニターができない状態での撮影を余儀なくされております。みなさん知っていましたか?自撮りカメラにはズーム機能が無いって。私、知りませんでした。そして画質にも限界があり、細かい文字などはきちんと読めるくらいクリアに撮るのはなかなか難しいのです。それでも鏡越しで画角を確認、調整したりするなどの工夫を凝らし、だんだんこの撮影手法にも慣れてきましたがハタから見ると不思議な人になっています。
このまま「自撮りカメラマン(撮影対象は自分ではありません)」のプロを目指そうかとも思いましたが、そうこうするうちに砕けた破片が1つ2つとこぼれ落ち、だんだんと中身が見えてきております。「水に濡れたらこちらもすべて中身が吹き飛ぶ可能性がありますね。とりあえずの応急処置として透明なセロテープを貼ったけど、ちゃんと病院に行きなさいね。」と保健室の先生に言われ続けている気がしているので、まずはこちらから治療を始めたいと思う所存です。

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