三度の飯より寿司がすき volume41

『久々の観劇【Get Wild編】』

コロナ感染拡大がようやく落ち着いてきた今日この頃ですが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか。

私の方はというと、相変わらず中間管理職という感じで人と人との間で様々な調整をしていたらあっという間に11月になってしまいました。
先日の選挙はいままでとちょっと空気が違う、最高裁裁判官国民審査ではNHKが本当に素晴らしいサイトを作ってくれたし、こういうのずっと待ってたの!ちょっと日本、もしかしていい感じに変わっちゃったりして?なんて期待して期日前投票に行ったけど、結局な~んにも変わらんのでした。みんな大好き現状維持!裁判官も全員信任されてるし!

「あなたって、いつもそうよね。期待させといて結局なんも変わんないのよ、あんたって!」

って、国に対して叫びたい。
もう、いいかげん海外逃亡したい。そろそろ限界。
我が敬愛するメルケル首相も首相じゃなくなっちゃうし、せめてその前にドイツに行きたい、暮らしたい。でも英語を学びたいから本当はカナダの方がいいのかも。

……最近の私の脳内はこんな感じなのでした。支離滅裂ですみません。

先日、10年ぶり以上くらいに日比谷にある東京宝塚劇場に出かけました。

急に話が飛んだぞと感じる方もおられるかもしれませんが、ここからが本題です。
もう一度言います。
先日、10年ぶり以上くらいに、東京宝塚劇場に出かけました。
演目はなんと「シティハンター」。
そうです、漫画原作でテレビアニメにもなったあの「シティハンター」です。
昨年流行した「ゲットワイルド退勤」を何度か試みている身としては、なにがなんでも見に行かなくては!と思い、チケットを無事ゲットワイルド。宝塚初体験の友人と連れ立って劇場に足を運んだのでした。

S席は全く取れなかったのでA席。舞台上手の2階席、ドアからすぐのところでした。
俳優の表情までは判別不可能な距離感です。遠い。
1階席を覗くと最前列だけは座れないようになっていましたが、あとは満席です。
しかしヅカファンは礼儀正しい方が多いので、大声で喋ったり笑ったり咳き込んだり痰を吐いたりと、まわりに迷惑をかけるような輩はひとりもいません。客席もほとんどが女性です。電車とかバスとか飛行機とか、いやむしろ街全体がこうあってほしいものです。

オケピでの生演奏に合わせ、生歌を披露する俳優たち。狭く急な階段を、重い羽根背負ったまま一切下を見ず、前だけを向いて下りてくるトップスター。しかも階段の途中で踊ったりもします。
口パクなんて一切なし。激しく踊ったり走ったりしておきながら、息切れもせず歌いよる。
これぞ本物、これぞプロフェッショナルなエンターテインメント!!
2幕のショーでは一糸乱れぬラインダンスに惚れ惚れし、「早く階段出てこないかな」と久々にワクワクした気持ちになれました。
やっぱり生の舞台って良いですね。

「シティハンター」の方は、つっこみどころが満載で大変面白く観させていただきました。予習として漫画を読んでいたので「あれ?こんな話だったっけ?」というはてなポイントがたくさんあったのですが、最近よく物事を忘れるので勘違いかな?と思いながら終幕後お手洗いの列に並んでいた私。後ろにいた2人組の、シティハンターにも宝塚にも精通していそうな女性たちがそれぞれ解説をしていて、なるほどとなりました。彼女たちはざっとこんな感じのことを話しておりました。

・俳優が総じて若いので、神谷明世代(つまり私)には全体的に違和感があるのでは?
・話がいくつもミックスされており、さらに原作から捻じ曲げられている箇所がある
・原作では「オカマバー」とされているところが舞台では「猫カフェ」になっており、猫に扮した女性がたくさん出てきたのは、女役に配役をふるためでは?
・エンジェルダストは非常に怖い麻薬なのに自白剤という軽い扱いにされている
・みきちゃんは傭兵であるファルコン(海坊主)に惚れているのだから仕事をやめてほしいなんて言うわけがない
・10代には絶対に手を出さないというポリシーを持った冴羽亮が冗談でも少女に抱きつくのはおかしい

聞き耳をたてながら、その会話に参加させてくれという気持ちを押さえておりました。心の中では「なるほど!そうかぁ、そうだったのかぁ!」の連発です。
「ハッスル」という言葉がやたらたくさん出てきて終始違和感しかなかったのですが、宝塚ではさすがに「もっこり」とは言えないから言葉を変えたのでしょうか?ってこの人たちに聞きたかった。

いつの日か、兵庫の宝塚大劇場にも行ってみたいと思っております。
早くコロナが終息することを願って。
みなさまくれぐれも、引き続きお体ご自愛くださいませ。

「ゲットワイルド退勤」とは…イヤホンでシティハンターのエンディング曲であるTM NETWORKの「Get Wild」を聴きながら会社を後にする退勤方法。アニメでは冴羽亮が仕事を終え歩きはじめるとイントロが流れ、のちに背後の建物が爆破される。退勤者は同じタイミングで自身の会社が爆破されたように感じることもあり、一種のストレス発散として2020年に流行した。

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