三度の飯より寿司がすき volume17

『祐気取り旅行記・後編』

祐気取り旅行記・後編

いよいよ旅の最終日。
7時半に起床し、8時半にホテルを出ました。
この旅の間、本当に早起きしています。日本では考えられない・・・!
せっかくなので、現地のお土産屋さんに聞いて手配までしてもらった(!)メトル島にいざ出発。聞くところによると海がものすごく綺麗で(ヌメアもきれいだけど)ウミガメと一緒に泳げるんだよ!とのこと。
わくわくしながら向かいました。
スピードボートで約20分かけて到着。
桟橋に船が着きその長い橋を渡れば、そこは天国に一番近い島。
テンションがあがります。

とりあえず島を半周してみます。
砂の向こうは海しかみえない!このまま本当に天国まで続いていそう・・・!な場所を見つけはしゃいでいましたが、そういうところには必ずカップルがやってくるものです。
私たちの視界に入り込み、完全に2人だけの世界を作り出しています。
素敵な視界は、いちゃいちゃする新婚らしきカップルに遮られました。
どうやらこの砂浜、天国までは続いていないようです。

気を取り直して別の場所に移動します。
コテージが点々と浮かぶところで泳いでみました。
海で泳ぐの、何年ぶりだろう・・・!少なくとも8年は泳いでいない。
水中で目を開けると、視界は濁っていました。
なんだろう、今日は視界がいまいちの日なのかな。
友人にそう告げると「あたりまえじゃないの。」と一蹴。
え、そうだっけ?裸眼で海に入っても透明な水ならクリアに見えなかったっけ?

・・・どうやら違うようです。
友人が今回のためにシュノーケルグッズを持参していたので、借りてみました。(今回のためにわざわざ買ったそうです。さすが!)
すると、
「おお~!!視界がクリア!」
まるで自分が水中生物になったかのようです。
魚!魚!魚!
サンゴ!!!
珊瑚は日本の石化したものとは全然違い、生きている!という感じでした。
自然ってすごい!

ホテルの近くのパン屋で買ったパンを魚にあげてみました。
あんまりうりうりやると逃げていきそうだったので、手を動かさず、待ってみました。
その時の私はまるで岩合光昭さんになったかのような心持ちでした。
少し待つと、魚が寄ってくるではないですか!
近所の猫にも逃げられるのに、ここでは魚に自らの手で餌をあげることができるなんて!
うぉぉぉぉxあ!
言葉になりませんでした。

この調子できっとウミガメも来るであろう。
と思ってさんざん探しましたが、残念ながらウミガメは現れず。
人生、うまくいくことばかりではありません。
これはきっと「またここに来なさい」という神の啓示に違いない。
ということにして、島を去りました。

後ろ髪をひかれながら帰りの飛行機に乗り込みました。
あ~帰りたくないな~、あと1週間くらいここにいたいな~。
どうせ戻ったらまたすぐ仕事で不規則な生活に戻るんだろうな~。
さっきまで大自然に浄化されていた私の心は、日本に近づくにつれまたいつものネガティブ要素を増していくのでした。

しかし振り返ってみると、たいていのことはできたかと。

① 現地の水を飲む→ニューカレドニアの天然水「モンドール」をずっと飲んでいました。
        なんなら海の水も少しいただきました。
② 土地のものを食べる→市場で買った新鮮なエビなどいろいろいただきました。
③ ひたすら寝る→夕日を見逃すくらい死んだように眠りました。
④ 朝日を浴びる→到着当日ほとんど寝ずに浴びました。
⑤ 自然に触れる→言わずもがな!
⑥ 温泉に入る→温泉がそもそもない!

⑥はニューカレドニアで達成することは不可能なので、そう考えると100%達成できたかと思います。
さて、ここから1年後。
来年の10月頃には私、ものすごいことになっている予定です。
お伝えする機会がありましたら、ぜひそのときに。

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