三度の飯より寿司がすき volume16

『祐気取り旅行記・中編』

祐気取り旅行記・中編

旅の2日目。今日が重要な9月30日。
年盤、月盤、日盤の大吉方がすべて南東に揃う日。
南東とはつまりここニューカレドニア。
そして私はいまニューカレドニア、ヌーメアのホテルにいます。
さて、早速、朝日を浴びなければなりません。
昨日は夜中の3時に寝ましたが、なんだか眠れずおそらく眠りについたのは5時。でもちゃんと6時に起きました。起きれました。
しかし眠い・・・。

ということで、ホテルから歩いて1分のところにあるビーチへ。
目の前、一面が海です。わたしは埼玉出身なので、海を見るとテンションが上がります。
眠気も吹っ飛びます。吹っ飛んだような気がします。
朝早いからか、半袖だと少し肌寒く感じました。
ビーチは斜めになっていましたが、まあいいだろう、とヨガマットを敷き、太陽礼拝をしまくりました。

なんて清々しい・・・!

ふと海辺から道路側を見ると、ジョギングしている現地の女性がこっちを向いて眉間にしわを寄せ、何か手を動かしています。
なんだろう?と思ってみると、そこでヨガをやっても意味ないよ!(たいらなところでやりなさい!)ということらしい。放っておいてくれ・・・。
ヨガの効能があったかどうかはさておき、これで「朝日は浴びること」はできたかと。
現地のミネラルウォーターを飲みながらヨガをしたので「現地の水を飲む」もクリア。

ホテルに戻り、バスで朝市へ。
港に面していて、海産物や野菜、土産物などが売っています。お昼近くなると日差しがどんどん強くなってきました。でも、湿度がないのでカラッとしていて、日陰は涼しい。蚊もいないし、じめっとした日本と違って過ごしやすい気候。
また、ニューカレドニアはアルコールの販売規則が厳しく、買える曜日と時間が決まっています。今日は土曜。土曜の正午以降は販売禁止、日曜はほとんどお店が閉まります。月曜には帰国する私たち、お酒を買うチャンスは今だけ(あと2時間くらい)ってこと。慌ててスーパーへ行き、ビールとワインを買い込みます。

その後のランチ。お目当ての店は満席で入れず、ニューカレドニアでは人気のレストランは事前予約しないと入れないことを学びました。その人気店のスタッフに隣のガラガラのレストランを案内され微妙な食事を済ませ、ニューカレドニア博物館へ。網走にある北方民族博物館のような感じで楽しい。岩石彫刻、住居、儀式用のお面などを見てまわりました。

今日から友人とは別々の宿になります。私が今のホテルに留まり、友人が海岸沿いのセレブホテルへ移動していきました。19時に向こうのホテルへ行くことにして(朝市で買ったエビを調理してくれるそう!)別れたのが16時。
睡眠時間1時間で朝6時から稼働しているのでさすがにクタクタです。
うう、眠い・・・。
いつの間にか意識は遠のき、目が覚めたら18時を過ぎていました。日が暮れている。
この部屋は海と反対側に面していて、夕日が見えないのです。

だるい体を引きずって友人が宿泊しているホテルへ行くと、そこはキッチンつきの豪華な部屋でした。専用のビーチ、フロントの先にはプールバーまであり、私のホテルとは雲泥の差。
友人が作ってくれたエビのワイン蒸しとサラダ、そしてビールで乾杯しました。
このエビが本当に美味しかった!!「土地のものを食べる」はこれでクリア。
マンタという地ビールのレモン味も美味でした。

16時から19時まで何をしていたのか聞くと、海に入って夕日を浴びていた、と友人。祐気取りで来たのだから、特に今日は夕日も浴びなきゃ!と言われ、愕然とする私。

わたし、寝てたよ・・・。

あ、でも、「ひたすら寝る」がこれでできたと思えばいいか。
・・・いいのか?
そんな感じでニューカレドニアの2日目は過ぎていきました。

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