三度の飯より寿司がすき volume11
『私は断固拒否し続けます』
年に一度健康診断を受けているのですが、ある一定の年齢以上になると課されるものがありますよね。そうです。胃部レントゲン、バリウム検査です。
血液を抜かれるのも、注射されるのも、私は大概へっちゃらなのですが、このバリウムという白いどろっとした甘くてまずい(らしい)多量の液体を、どうしても飲むことができないでいます。
一度、意を決して健康診断希望用紙のバリウム検査の箇所に〇をつけ、よし、やってやるぞ!と意気込んで会場に乗り込んだことがありました。しかし、私の前に並んでいた女性の、涙目になりながらものすごく苦しそうにどろどろの液体を飲む姿を見てしまい・・・!
私は即座に受付に戻り、「あの、やっぱりレントゲンは結構です」とキャンセル。はなから試合放棄。戦わずして負けました。うん、だって、絶対無理。やだ、あんなの飲むの。
しかもよくよく調べてみると、あの白い液体を飲む前に、発泡剤をいうものを飲むらしいじゃないですか。舌につけたらぶくぶくと泡立ってくる謎の白い粉を、えいっと口の中に入れ、薄めたバリウム液で流し込む。そんなのもう即座に、「ゲップでみんなにセイハロー」ですよ!そしてゲップをしたらもう一度やり直しですよ。
舌苔をとるための専用歯ブラシを舌につけただけでオエッとなってしまう私には、絶対無理!(ダジャレじゃないです)
そして発泡剤を飲み、バリウム液を120ml(多いよ!)無事に飲み終えたと思ったら、次は台の上に寝かされてぐるぐる回されるらしいですね。
・・・志村けんの番組で昔やっていた「人間ルーレット」を思い浮かべてしまいます。勢いよく回されるルーレット。それは人間が貼り付けになっている盤。
恐ろしい・・・。
検査後下剤を飲むのを忘れたことがある、という知人がいるのですが、もう本当に生き地獄だったそうで・・・。ちょっと汚いのでここに詳細は書きませんが、みなさん察していただければ幸いです。
ずっと胃の検査を受け続けないというわけにもいかないな、と思ってはいるのです。
胃がんは自覚症状がなく、発見しにくいと言われているので、本当に、受けなければ・・・と思ってはいます。頭ではわかっているんです。
何が言いたいかというと、ですね。
今、これだけ科学が進歩している21世紀ですよ。
なぜこんなにアナログな方法でしか人間の胃の中をのぞくことができないのか?と甚だ疑問なのです。もっと、こう、あるだろう、方法が。人間の負担を少なくする方法が!
しかしよくよく考えたら、バリウム検査で異常があった場合、次は精密検査で胃カメラ、となるわけですよね。だったら、最初から胃カメラでいいじゃないか。
胃カメラも相当辛いらしい、という噂はよく聞くので、上部内視鏡検査(経鼻挿入)。
これが一番負担が少ないのではないか?という結論に至りました。
しかしこの場合も「消泡剤」というものを飲まなければならないようです・・嗚呼。
Yahoo知恵袋さんによると、甘くないポカリスエットのような味で、まずくはないし、オエッと感じる人はほとんどいないとのこと。おお!!これなら私でも飲めそうです。
しかし、鼻に麻酔液を入れるのでそれが口に流れ込んでくるという不快感、そしてやはり個人差はあって、するっと入る人もいれば、苦戦する人もいるようです。鼻炎気味の人は痛みを感じるかもとのこと・・・私だ・・・。
とりあえず、これだけは言えます。
私はこれからも、断固バリウム検査を拒否し続ける、と。
「えっ?もう終わったの?」というような、魔法のように簡単で楽な方法をご存知の方がもしいらっしゃいましたら、ご一報ください。本当に、お願いいたします。