『女性の年齢』

繁華街の道端や飲み屋さんとかでナンパをする男性って、なんで最初に年齢聞いてくるんですかね。
大概名前などの次に、年齢だったり学生か社会人なのかを尋ねられる気がします。

昔からちょっと不躾な質問だなと思っていました。
ただ、最近驚いたのは、友人や先輩がその質問に対して嘘をつき始めたこと。
友人なら面白く思いながらも、私自身は正直に年齢を答えられるのですが、
先輩がサバを読もうなら、色々おかしな点が出てこないように
「え、え、先輩が〇〇歳なら私はその〇歳下で△△歳って答えるべき!?」と狼狽えたりしました。
その時は、私は良くも悪くも嘘がつけないので、トイレに逃げました笑

そんなことがある中、他にも年齢について考えさせられることがここ一年多くある気がしています。

現在入居中のシェアハウスに台湾人の女性が入ってきたのですが、とても反りが合いません。
ファーストコンタクトから私のことを好ましく思っていなかった様子。
というのも、彼女は以前このシェアハウスにもともと住んでいたらしく、私が現在使っている部屋が彼女の部屋だったとのこと。そしてどうやら、その部屋を使いたかったのに、数ヶ月日本を離れるので一度退去したら、私が入居していてご立腹、ということで。
いやいや、大家さんにいうとけよ。(まぁ、賃貸ですのでその希望を出していたとて、家賃を払っていなければ大家さんは他の人に貸すことを選ぶと思うのですが) とにかく、私はそんな事情知らんがな～～～という感じでした。

そんなことも露知らず、彼女が(再)入居したての頃、私は積極的に仲良くなろうとしていました。
だって、volume16でも書かせていただいたように、基本的に今までのメンバーとは和気藹々とした楽しい生活なのです。
何度かキッチンで挨拶を交わしても、なんか会話がぎくしゃく。一問一答状態。
そして私は、いくつ目かの質問で聞いてしまったのです、「歳はおいくつなんですか?」って。

丁寧な質問の仕方だったと思うのですが、年齢を聞きがちなナンパする男性のことが気にかかっていたので、頭に浮かんでしまいました。
もちろん、年齢ってその人を取り巻く環境をおしはかるために有益な情報ではあるのは事実だと思います。例えば、20代後半だったら、もう社会人なのかなとか。(そういってる20代後半の私は未だ学生ですし、大学に入れば一度大学卒業してから全く違う学部に入り直して、引き続き学生という人もポツポツ見受けられるの、あくまで大概こうであろうという予測にすぎませんが。)

でも極端なこと言うと、二十代後半で中学ではないのは明らかですよね。(極端すぎますね、いい例が浮かばず….)

とにかく、ナンパにある不躾なそれとは違いますと、自己弁明をさせてもらえるなら、私はいくつめかの質問で彼女の歳を尋ねたのです。
正直言うと、私に対しての態度や、その他の言動諸々が、シェアハウス住むのにまるで向いてない性格をされていることに対して、「協調性なさすぎるな、いくつだよ!! 」と、完璧にブラックな気持ちが現れたのが質問した大きなきっかけでした。

それまで、一問一答目も合わせようともしなかった彼女がこちらを振り向いたかと思うと
「台湾では年齢を聞くのはとっても失礼な行為です!!!!」 と大激怒。
そっか知らなくてごめんね。と思いましたしすぐに謝りました。
でも、いやここ日本だし。何年住んでんだよ。(その前の会話で8年住んでいると聞いています。)とも思いました。
少なくとも私はフランスにいた時、日本ではありえないなってことが事があったり、言われたりしても、まぁ異文化だしな、と明らかな侮辱行為じゃない限りは受け入れてました。

しかし、これもまた勉強と、一応別の台湾出身の友人に、そんなに失礼なことなのか、と相談したところ、そうでもないようでした。
彼女いわく、日本と同じくいきなり年齢を聞くのは不躾だが、タブーでは全くなさそうです。
でも、結局はこの一件で、彼女の私への評価は〝好ましくない〟から〝大っ嫌い〟に急降下しました。

年齢を聞かれ鯖を読む人、年齢を聞かれて激怒する人。
私もいつか人に年齢を聞かれて、答えるのにためらったり、嫌な気持ちになったりするのでしょうか。
別に何歳だろうと、年齢に見合った生き方してたら堂々と答えたらいいじゃないかと思います。
別に世間的に年齢に見合わない生き方だったとしても、それが自分のしたいことならいいじゃないかと思います。

ただ思い返すと謎に私は、20歳とき年齢を聞かれるとあえて「ニジュウ」ではなく「ハタチ」と答えるのが好きな頃がありました。多分、、文字化すると「ハタチです♡」と、ハートマークがついてる感じのうきうき具合で答えていたと思います。
21歳の誕生日を迎えた時、もう「ハタチ」と言えなくなったのが無性に悲しかったのを覚えています。

馬鹿だなぁ、でもそれでうきうきできてたってとても幸せなことだなぁ、って思います。