随に(まにま-に)volume13

『発言は前向きに』

前回、晴れて『言葉で生きていく』宣言をさせていただきました。

「言葉」について日頃から思っていることがもう一つあるので
今回追記させていただきます。

ずばり、言霊というものを信じています。

ことだま 【言霊】
言葉に宿っている不思議な霊威。
古代、その力が働いて言葉通りの事象がもたらされると信じられた。
(広辞苑 第六版)

言葉にしたことが、そのまま実現するということですね。

volume3で書かせていただいたように
あまり占いはしないですし
霊的な力もあまり信じないです。

ただ、この「言葉にすれば叶う!」という言葉に宿る霊威だけは、
信じて常に自らのエネルギーにしています。

というのも、例えば高校受験、大学受験と
「お前にはそこは無理だからやめておけ」と
今思えば、結構な人数から言われたものだと思いますが
当時の私は、「ここしか考えられないから、受けますー♪今から頑張りますー」
という調子で、笑顔で聞く耳持たずでした。
後悔こそありませんが、大変な親泣かせだったと今は少し反省しています。
(今、改善されているかと問われればそれにはまた言葉が詰まるのですが…)

周りがなんと言おうと、自分が「なんかいける気がする」
という感覚のみを信じていた私。

そして、それを黙っていればとやかく言われないものを
進路について質問されたら、先生、近所のおばさんと誰彼構わず
馬鹿正直に希望を口にしていました。

黙っていれば、とやかく言われないし
ましてや、能力以上のことに挑戦する子だと
呆れられもしないのかもしれません。

前回の作詞家活動を行なってみたいという発言もまた然りです。
私の友人たちにそんなことを言おうものなら、驚くに違いありません。

というのも、苦手なものと言われたら真っ先に
「歌うこと」と答えるくらい音感がありません。

恥ずかしいからという理由ではなく、音痴で本当に歌えないのです。
中学の時には「游と歌うと自然とハモっているみたいになるね」
なんて言われたこともありました….笑
これはまだ優しい思い出ですが、同じく中学時代の合唱会では隣の子に
「あなたにつられて私まで音が外れるから、あまり大きな声で歌わないで」
なんて言われた悲しい記憶もあります。

それでも、本当に心から挑戦してみたいことは
言葉にしてみようと思うのです。

それは、前述した受験も然りですが、
自分が真剣に望んで言葉にしたことは
スムーズかどうかは別として実現されてきたからです。

また、いいことに限らず冗談や自虐的ジョークとして言ったことも
驚くぐらい、ここ数年実現してしまっているので
他人に言われるそれは置いておいて
自分からはマイナスな発言は控えるようにしています。

もちろん“不思議な霊威”を100%信じているわけではありません。

ただ、それを差し置いて考えてみても、叶ってきた過去を思うと
言葉に対して起こった全ての反応に感謝しています。
一握りの人が私を信じてチャンスを与えてくれた人、励ましてくれた人がいたこと
そして逆に「お前には無理だ」なんて多くの発言は
私に闘争心を与えてくれたこと

それは言葉にしなければ得ることのできなかった反応です。

誰かに自分の望みを話す行為は、改めて自分の思いを認識させる自己暗示の力と
相手の反応によって、今自分がその望みに対してどの位置にいるのか
客観的に教えてもらえる機会になる力がきっとあります。

無謀な発言は、好きではありません。

ただ、ちょっとぐらいの背伸びした思いなら許されるのではないかと、
次の一歩に繋がるのではないかと、自分に言い聞かせながら
前向きに言葉にしていきたいなと思うのです。

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