パリのマダムの・・・ volume91
『お茶に纏わるアレコレ その3』
少し前から、巷でお茶と言えば「アフタヌーンティー」 が主流なの?
「ヌン活」なんていう流行語まで生まれているらしい。
市場は広がる一方の様で
日本は資本主義経済大国だから当然と言えば当然
求めているお客様がいるのに提供しないはないでしょう
とばかりに
一流ホテルのラウンジから、街場の小さなカフェまで
伝統的から個性的まで
様々なアフタヌーンティであふれている。
でも、そのお店に群がるのは日本人だけではない。
海外からの観光客も合わさって
予約の取れないアフタヌーンティーのなんと多い事よ。
その様子は世界中のインスタグラムで披露されていて
そうなると、雑誌やTVも特集を組むから、ますます人気に火が付く。
ところで、一年半ぶりに、東京からカンヌに戻ったら
目抜き通りに、新しいSalon de théサロン・ド・テができていた。
テラスも、テーブルも椅子も何ともオシャレ
ただ、メインストリートrue Antibesの外れという立地条件からなのか
結構空いている。
そして、その先で少し前まで工事中だった、もう一軒も先ごろオープン。
ニースのパティシエがカンヌに進出(した店らしい)
スーツを着たマネージャーと思しき人が接客をしていた。
このお店、帰宅してHPを見てみたら
https://philippetayac.com/
ナルホド、なるほど…
お値段がデラックス…なのも頷ける?!
開店までのストーリーも含め
世界中のヌン活女子の目がキラキラしそうな気がしなくもない。
でもね、ここはフランス
どうしてもぬぐえない違和感がある。
そもそも論になってしまうが
フランス人にとって、サロン・ド・テは
アフタヌーンティーではなく
むしろpetit déjeuner朝食やdéjeunerランチを食す場所の一つ
って感じなのです。
何よりの証拠に
前述した新オープンの二店舗
朝からランチタイムは人がいるけど、午後は空いている。
まして、カンヌで夏を過ごす人は
午後はアフタヌーンティーより
なんたって海水浴!!でしょうwww
アフタヌーンティーで提供されるスイーツ
フランス人にとってのデザートは食事の締めであって
しかも、シャンペンを飲みながら、が、割と普通。
CaféやThéと頂くは、むしろ邪道?!
だから、敢えて頼まない限り
デザートが終わらないと、コーヒー、紅茶などはサービスされません。
親友に先のサロンの写真を送って、色々と話したら
「こんなにオシャレなお店が空いてるなんて
羨ましい限りだわぁ~!
代わりに行って、堪能してきてぇ!!
そして…雰囲気を教えて頂戴!!!」
と返ってきた。
その勢いがすごかったので
仕方ない、そろそろ重い腰を上げて行ってみるかなぁ~
と言いたいところだが
実は、私…一人で外食できないという。
「だから、早く、カンヌに来いって、いうのに」
とエッセイを使って、声をあげてみた(笑)