パリのマダムの・・・ volume105

『パリ・アート散策  2】

まずは、常設展へ。王室家具調度品管理所所長のアパルトマンが再現されていたりと、当時の貴族の流行もよくわかります。
ゲームテーブルがあったり、当時のペットブームを反映?ベッドの横には愛犬用ベッドが……
サイドテーブルの上には、マリーアントワネットから贈られた扇子もありました。

    
元海軍省らしく、航海の様子を映像や音声で体験できるコーナーもあります。フランスにVendée Globeヴァンデグローブ単独無寄港無補給世界一周ヨットレースがあるのも頷けます。

そして、広場を一望できるバルコニーへ。こちらの景色は圧巻でした!
    

次に、開催中の特別展La Collection Al Thani アルタニ・コレクション……アルタニは、フランスではかなり馴染みがあるカタールの王族家系(日本ではサーニー家と呼ばれています)。世襲君主制で歴代首相や重要ポストは皆この名です。

中東は英仏で地域を分け合った歴史があり、カタールは1971年独立当時からはむしろフランスとの関係が深く、軍事的経済的な2国間協定が結ばれています。カタールはフランスから戦闘機を多数購入していますが、それと引き換えに?仏政府から税務上の優遇措置を受けているので、フランスの重要産業にかなり投資もし、文化や芸術活動への支援も積極的です。アルタニ家は、カタール拠点の投資ファンドであるカタール・スポーツ・インベストメント(QSI)を所有していて、パリに本拠地を置くサッカーチーム、パリ・サンジェルマンFCのオーナーでもあります。

今回のアルタニ・コレクションには、16世紀のシーザーブローチなどのジュエリーコーナーや、カラー別コレクションのコーナーには、日本の浮世絵、変わったところでは、イヌイットのサングラス?!までありました。

ご参考 https://thealthanicollection.com/

最後に、美術館のショップへ(私はミュージアムショップを覗くのが大好き!)。
今回は「絵画に使われている色をどう観るか」という本を買ってみました。光のスペクトルも神秘的だし、人々がどう色に魅せられて、各種原料から色を作り、表現してきたのか……とても興味が湧きました。

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