パリのマダムの・・・ volume103
『久々のパリで……』 (後編)
別の日、フランス人の友人カップルと
復活祭の日曜にブランチをすることになりました。
場所はパリ郊外のブーローニュ。
地下鉄やトラムの方が時間的には早いのですが
今は地下鉄の一部が工事中で閉鎖区間があったりすて利用し難い。
他の方法を探していたら
我が家から7分くらい歩いたバス停から
乗り換えなしのバスで行けるじゃないですか。
常々、地下鉄よりバスでの移動の方が楽しい
と感じるタイプなので
ヤッター!
と、それこそはしゃぎ気味でバスに乗って向かいました。
窓から景色を見ながら
開発が進んだ地域もあるけど、当時のままのところもあるなぁ~
ブーローニュは夫が暮らしていたワンルームで同棲生活を始め結婚式も挙げた街。
娘は夫と同じく隣町スゥーレーヌのFoch病院で生まれている。
様々な思い出が蘇る…
昭和的に言うと“おセンチ”モード全開でバスに揺られ約束のレストランには10分前に到着。
先にトイレに行っておこうと、場所を聞くと、
な、な、なんと
〇| ̄|_
このお店にはトイレがない?!
そんな事ってある? 的に
「ホントに??」 と返すと
「着席数が20以下のレストランに、トイレの設置義務はない」
と(自信満々に)いうではないか。
それでも、諦めずに、食い下がると、お隣のレストランのトイレが使える、と。
「ここのレストランで案内された、と言えば問題ないから」
といわれたので、おずおずと隣の店に入ったら
最初はお客様かと思って、ニコニコ出迎えてくれた店員さん
その後、トレイ使用とわかって、笑顔が消えた。
トイレという空間のみとはいえ
居心地の悪さは否めなかったものの
まあ、とにかく、使わせていただき事なきを得たので
流石にタダでというのも気が引け、小銭を置き
足早に約束のレストランに戻った。
テーブル席に座り、友人に連絡をいれると
な、な、なんと
〇| ̄|_
二人して寝坊!
『今、起きたばかり』というではないか。
目覚ましかけろよ
と思った次の瞬間
二人ともで爆睡していたにも関わらず
「いつも普通に起きられるから、
目覚ましなんて私たちには必要ないのよ」
…と事も無げに言われ
何事もなかったことにして次の話題に。
一応、トイレ事情の話をすると
「場所変える?」
と聞かれたので、
料理がどうかはわからないし
とにかく来てから決めよう、となった。
結局、二人は30分くらい遅れて到着。
「ブランチの評判がよかったので選んだ」
という事だったので、結局、そこで食べることにした。
【ご参考:https://greengourmetfrance.fr/】
確かに、家族連れなど、たくさんやってきて
評判の良いお店なのだと感じました。
でも、やはり皆さま、トイレなしにびっくり!!
公衆のトイレを探しに外へ出ていました。
レストラン側も、隣のレストランのトイレを使う話は大々的には言えないのかも(苦笑)
私くらい食い下がると、しぶしぶ教えてくれるのだろう。
そうでなくても、フランスは外出すると
『トイレを探して三千里』
という感じなのだが、
まさかこの時代にトイレのないレストランがあるとは…
ネガティブカルチャーショック!!
久々のパリは、
ポジティブ/ネガティブのカルチャーショックに泣き笑いでした!