女が喋りで何が悪い! volume6

『淡路島』

淡路島へ行ってました。旅行ではなくてお仕事しに。
この時期に行くのは今年で3回目です。
何のお仕事かと言うとお百姓さんです。
母方の実家が淡路島にあり、叔父さんが跡をついで農家してます。淡路島は花とミルクの島、そしてたまねぎです!
みなさんも一度は八百屋さん、スーパー、ご飯屋さんで“淡路島産たまねぎ”という文言を見かけた事あると思うのですが、本当にたくさんの玉ねぎを育てています。

自宅のある大阪市内から淡路島まで車で2時間もかかりません…が、この日は事故渋滞で混んでてもっとかかりました。

余談ですが、最近高速の事故渋滞が多い!
どうしてそんなに事故るの? もっともっと気をつけて運転して欲しいものです。

着けば親戚やワンコの熱烈な歓迎を受け、その日は夕方なのでご飯を食べてお風呂に入って寝るだけ。
淡路島の朝晩はびっくりするくらい寒くて、桜が咲いてるとは思えない冷え込み。
ロシア出張では使わずにいたユニクロ極暖の上下がここで役立つとは!
毎日、野良仕事で大活躍しました。

玉ねぎをするつもりで来たのに早生の玉ねぎ収穫はまさかの前日で終わっていました!
レタスの収穫に追われてました。
今年は暖かい日が続くものの雨が少なく、早く育つ野菜もあれば中々思うように育たない野菜もあるそう。
去年見て驚きましたが、収穫前の玉ねぎは本当に雨の次の日目で見てわかるくらい一回りくらい大きくなるんです。
雨が降れば育つからと聞くと漠然とそーなんだろうなと思いますが、実際自分の目で育った様を見ると感動します!
百聞は一見にしかずとはよく言ったものです。

レタスも風が強い日に収穫すると
毛布被せてあげて風から守ってあげたりするんです。
箱入り娘みたい。
レタスを収穫するのも一列全て収穫する訳ではなく、育ちを見て小さなレタスは
収穫せず、大きく成長したレタスだけを一つずつ、鍬で根元から切り収穫します。
今でも手で収穫してるってご存知でしたか?

そうやって収穫されたレタスはお家の隣の倉庫に一旦待機。
次の日の朝早くからよくスーパーで見かけるセロファンに包む行程に移ります。
セロファンに包む為にはまず外葉を落とします。
そして見栄えを良くしてあげて、次にヘタを落とします。
ヘタを落とすと落とした場所からレタスの水分がジュワーと出てくるのでそれを綺麗にタオルで拭き取りセロファンを包む機会のコンベアにひとつずつ乗せていきます。
レタスって実は楕円形になっており、乗せる時は横向きに乗せていきます。
コンベアに乗ったレタスは流れていき無事セロファンに包まれて
これまた出荷する為に組み立てた段ボールに大きさ別に詰め込まれていきます。
段ボールに詰め込まれたレタス達を軽トラに積んでJAに運びます。
本当にお嫁入りみたい。
レタスも綺麗にしてあげて少しでも見栄えの良いようにして出荷するんです。

私は出荷の一部分だけしか見てませんがレタスの苗を植えて出荷するまでまぁなんて手のかかる事でしょう。
それを私達はスーパーで何気なく
「今日はレタスが安いから買おうかー」
などと手に取り購入しますが、このプロセスを知ると“高い!”とかもー言も言えないし
“葉っぱ一枚も捨てられない!”ってなります。

採れたてのレタスのパリッと水分含んだものは市販のシナっとした物とは比べ物にならないです。
収穫すでに終わっていた早生の玉ねぎスライスと合わせて毎日食べていました。
おかげで淡路島きてから快腸!!

 

玉ねぎにもレタスにもソノ効果があるようです!
そして適度な野良仕事での運動も良かったのでしょうかね。

毎日、レタスとたまねぎを食べていますが
叔母さんはたまねぎのスライスは繊維を断つ方向でします。
私はいつも繊維にそってスライスしていたので驚きましたがその方がいいんだとか。
何故いいのか…叔母さん曰く「忘れてしまったけど、とにかくそうしたらいい」と。

そしてスライスしたたまねぎは一切水にさらさず、かつお節一袋を混ぜて常にストックしておきます。
ストックがなくならないように、その一連のプロセスを叔母さんは毎晩寝る前にしてます。

大量にあるお野菜を毎日消費する為に小さなタッパーに1人ずつ用のサラダを3食分用意して寝ます。
サラダにはレタス、キャベツ、きゅうり、トマト、そしてオニオンスライス、生のワカメ、季節のフルーツをちょっとずつ入れています。
こういうちょっとした事が毎日のご飯作りには大事なんだろうな、そして続けているという事がすごいなと。
朝から晩まで畑仕事をし、朝昼晩と家族に食事を用意する。
都会のように近くにスーパーもコンビニもなく、出前も簡単に出来ない環境に住まいもあるのでほぼ毎日、自炊です。
サラダを用意しておいたら、何か炒めたり炊いたりして、叔父さんを待たせる時間が減るんだとか。
主婦の知恵、素晴らしい。
そして毎日新鮮なお野菜をふんだんに食べれる環境と私達の便利な環境はどちらも相手を羨ましいと思い、ないものねだりなんだろうなーと。

大阪では考えられないくらい、絵に描いたように規則正しい生活を送った淡路島での日々。
毎日22時前に寝ることのできる状態の自分なんて、この島でしかあり得ないです!
いかに自分の生活が乱れてるのかを来る度に実感させられます。
たまには朝から太陽の下、自然を感じながらの生活をしないとなぁ。

そしてこれを生業にしてる皆様には本当に頭が下がります!

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