女が喋りで何が悪い! volume20

『おせち』

今年ももう終わろうとしています。時の流れの早さに本当について行くのに必死です。
2019年は元号が変わっって新しい年を迎えて日本に住んでいる事をとても意識した年でした。
万葉集もそうですがサラッとお勉強したものを今大人になってもう一度向き合う良い機会を
与えてくれたと思っています。
 日本に暮らし、出来るだけ先人が残してくれた習慣を生活に少しでもとり入れたいと
自分に出来る限りで実践したいと思っていますが自分的集大成とも言えるのは、待ってました、
おせち作りです。かれこれ作り出して5、6年になると思います。
初めて作った時よりは幾分かは上手に作れるようになってるとは思います。
毎年だいたい同じメニューになってきましたがいつも決めているのは一つだけは新作を入れる事。
それはおせちの定番でも今まで作ってこなかった物でも何かピンと思いついた物でも
雑誌で見かけた物でも何でも良い事にしています。
それがうまくいったら嬉しいです。なぜならほぼ本番ぶっつけだから。
頭の中で想像してうまくいったらにんまりします。去年のヒットは千枚漬けに炙った焼きのりをひき
お刺身様のホタテと山葵を巻いた物。コレは本当に日持ちしないのでギリギリ作って入れましたが
美味しくて人気でした。とても簡単なのでこれはおせち以外普段でもたまに食卓に上がります。
もうひとう簡単なのにおせちにぴったりなのはまたまた千枚漬けにスモークサーモンを並べ
クルクル巻き、カットする。これが紅白の渦巻になっておりお重に入っているととても華やかに。
これは写真を見た友人達に真似してくれているそう。
お魚はブリ照りとサワラや鯛などお買い物に行った時に美味しそうな白身のお魚を自家製の白味噌ベースに
漬けこみ焼いた物、助子の昆布巻き、煮穴子、海老の旨煮が定番です。
あ、後これは2年ほど前からしているのですが海老のすり身と慈姑の刻んだ物を混ぜお団子にし、
揚げた物これは揚げる時に慈姑の芽をさして見た目を慈姑にします。
これなら小さな慈姑でもかまいません。意外と慈姑っていいお値段するのです。
これで形の良い綺麗な慈姑を清水の舞台から飛び降りる覚悟で買わなくても済みます。
お肉系は牛肉の味噌漬けを作りローストビーフのように。
あとは八幡巻き。我が家のは牛蒡も人参もササガキにして薄味のきんぴら牛蒡にしたものを巻きます。
これなら牛蒡の形を揃えるわずらしさもなくそして飾り切りした人参、蓮根の切れ端も処理でき
大阪らしく始末の料理できます。出来るだけ使い切りたいのです。
この八幡巻きだと牛蒡の硬さも気にする事もないのでここでもストレスも1つ減ります。
少しでも煩わしさは減らさないと続きません。 そしてのし鶏。地味に好きです。
私はフライパンで焼くのではなく流し缶に入れてオーブンで焼きます。
これで焼いてる間に他の作業が出来ます。オーブンもフル活用です。
オーブンで焼く物は他にも伊達巻があります。毎年、デパートの蒲鉾屋さんに行って
魚肉、蒲鉾の焼く前を買いたいのですが中々販売していませんのでアンペイで代用したりします。
伊達巻が嫌いだったのです、私。それは市販の甘いのが嫌いだったようで。
自分で作るようになってから好きになりました。お出汁とお魚、卵のハーモニーです。
伊達巻、すごい物を作っているようですがこれが簡単。ぜひ作って欲しい一品です。
お野菜系は紅白菊花カブ、なます、たたき牛蒡、金柑のシロップ煮、手亡豆煮、黒豆、
お煮しめです。
紅白の菊花カブを作りたいと思うのですが意外とこの時期赤カブが売ってない。
赤かぶ欲しさに何軒ハシゴするかです。色々な珍しいお野菜売っている所から市場、デパート
赤カブ求めて三十里です。けれど並べておくとやはり白いカブだけよりは華やかさが全く違います。
なますを作る時のポイントは人参をお大根に比べて想像以上に少ない量にする方がバランスが良いです。
たたき牛蒡はとにかくきちんとゆがく事。牛蒡って意外と湯がくのに時間かかります。
ここは焦らずスッと楊枝が通るまできちんと湯がく。これがポイント。
金柑のシロップ煮ですが、普段白砂糖をお料理に使いませんが綺麗な色にしたいからここはグラニュー糖で
作ります。艶っとして綺麗です。おせちでないときは多少色目がくすんでも良いので
ブラウンシュガーで作ってますが。
手亡豆は意外と簡単なのです、炊くの。炊く前日に水につけてきちんと戻しておいたら
後はお鍋が勝手に作ってくれます。
黒豆ですがこれだけまだ母のお手製を入れさせてもらっています。
黒豆、母の実家の物は甘いだけでなくお醤油の味もするのです。あの塩梅は中々難しく
そして、母も毎年ドキドキしながら作っているそう。母が確立したら私も受け継ぎたいです。
黒豆は本当に手間暇のかけ方が味を左右する心のゆとりなければそれが味に反映されてしまう
デリケートなお料理です。そんなゆとりのある年末迎える事がいつか出来るのでしょうか?
毎年バタバタです。
さて、最後に作るのはお煮しめです。
全てのおせち料理に言えますが絶対的にお砂糖控えめなので日持ちしません。
特にお煮しめは一番日持ちしないので毎年31日の真夜中3時くらいに作って
一晩お鍋に置いて味を染み込ませます。去年は買った里芋がどこにも見当たらなくて
真夜中に愕然をしました。けれど他のお野菜スタンバッてますのでかなり凹みましたが
気持ちを奮いたたせ作りました。毎年紅白を見ながら花蓮根を仕込みます。
花蓮根も少しずつではありますが上手になってきたはず。
人参の飾り切りは大好きなので毎回楽しいのですがコレは太めの人参を選ぶのがコツです。
型抜きする時にギリギリよりは大きい方が抜きやすい、小さな事ですが大事です。
後は美味しいどんこ椎茸を使う事。しいたいが外れだとどうしても味が決まりません。
毎回明け方に出来上がり、仮眠して元旦に詰め作業。
この時頭が働かず美しく詰めるのが至難の業です。
今年はもう少しゆとりを持って準備していければと。
そろそろ買い物リストを作成しださないとなと思っています。
皆さまも今年、おせち、2.3品だけでも作ってみてはいかがでしょうか?

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