女が喋りで何が悪い! volume14

『周防大島』

9月になりました。
暦の上ではセプテンバー、秋です。
8月の殺人的な暑さから一気に秋になりました。
8月下旬頃から私なんかは窓を開けているだけで安眠できるほど一気に涼しくなって。
嬉しいなーと思いながらふと
今年の夏の寝苦しさ、例年よりもマシだった事に気付きました。
実はクーラーが苦手でして、過ごせるならクーラーをつけたくない派です、死なない程度に。
例年なら送風機と呼ばれている物をつけて、アイスノンなどを背中に挟んで対応していましたが
実は今年、ノンアイスノンで送風機オンリーで寝れました。
日中は暑い暑いと言わずにおれない日々でしたが
温度ではなくて湿度が高いので不快指数が高くて暑いと感じていたのではなんて思います。
夜涼しく寝苦しさがなかったのは睡眠不足にならずにすんで助かりました。

そんな2019年の夏、皆さまはご旅行などされましたか?
私は例年どおり、山口にある周防大島に行ってきました。
周防大島をご存知でしょうか?
知らないという方も多いと思いますが
去年の夏、あのスーパーボランティアおじさんが行方不明になった男の子を助けた島
そして大阪から逃亡してた逃走犯が日本一周を装って潜伏してた島
と言えば、あー!と仰る方もいてはるかと。

去年、まさかの周防大島がなんとも言えないニュースで話題になったのを複雑な気持ちで見ていました。
周防大島がフィーチャーされるのは嬉しいのだけど
そんな内容なのかよ!!!みたいな。
小さな島ですがあの男の子が遭難したのは別荘がある場所から車で15分ほどだし
あの逃走犯が行ってた道の駅はいつも行く道の駅だったし。
けれど本当にいい意味で何もなくて良い島なんです。

父の故郷なので子供の時から夏、お盆休みは毎年行ってました。
とにかく海しかないので毎日、太陽がある間は泳いで夜真っ暗になれば釣りをして(見てるだけ)
おばあちゃんの家から水着きて浮き輪持って道を渡れば海でした。
防波堤からドボンです。 今考えればなんて贅沢な。
ただただ海に浮いてたので今でも浮いてるのは大好きです。
おばあちゃんも今は天国に行き、家もなくなりましたが何年か前に別荘が出来ました。
それからというもの毎年夏になると海に入りにばびゅーんと車を飛ばし帰ってます。

子供の時は海と言えば周防大島の海だったのでなんとも思わなかったのですが
大人になり、色んな海に行くことで周防大島の海の美しさに改めて感動しました。
水も透き通っていますし、瀬戸内海なので内海だから波も穏やかで海水浴にもってこいです。
ここ何年か友達の子供を連れて行くのですが海嫌いの子供ですら泳ぎたがります。
その子によると海は入った後、ベタベタするから嫌いなんだそう。
けれど周防大島の海はとても綺麗なので塩分濃度が低く海から上がった後のベタベタする
不快指数が本当になくてあの海なら入りたいそうです。

島の中にはいくつかの海水浴場がありますが私達はもっぱらただの浜辺で泳ぎます。
海水浴場ではないので色々な施設はありませんがほぼプライベートビーチです。
自分たち以外にはいつも3組ほどしかいません。
最初の頃は近所のなれた家族連れが子供達は泳いでお父さんは奥の岩場で釣りをして
浜辺ではお母さんがBBQの準備しててすごいなーと思っていました。

それがある年、外国人の人が一人で泳いでいてて、こんなとこまで! って驚いていたのですが
その年以降毎年同じ浜で泳いでいます。
1人だった人がその次はカップルに、その次の年はファミリーに、今年は2家族一つのグループが2つに。
あれ? ここ周防大島だよね
って思っていましたが今年ようやく閃きました。
きっと彼らは岩国基地で働く米兵さんファミリーだと。
岩国からだときっと1時間くらいで来れます。そう考えると合点いきました。
海水浴場じゃないで沖にブイなど浮かんでいませんが両サイドが岩国基地の方だと思うと
なんだか普通の海水浴場よりも安全なんじゃないかしらって思います。

しかも、去年浜がある道沿いに小さなカフェが出来、食料調達とおトイレ確保という
至れり尽くせりの環境になりました。
それでも、波打ち際で、魚のコチが泳いでいたり
シュノーケルをつけて泳ぐとキスもベラも泳いでいます。
それは大阪では考えられない光景で、子供達だけでなく大人も楽しくて仕方ありません。

今年行った時は、満ちていた潮が引きだした所だったので、奥の岩場にはたくさんの小さなつぶ貝という
巻貝がいて
一緒に行っていた広島のお友達に食べれると聞いた貝好きの子供は真剣に貝を探していました。
大きな岩場には亀の手もぎっしりついていましたが、いかんせんそれを採る道具の持ち合わせはなく
頑張りましたが亀の手は採取ならず。
女の子は綺麗な貝殻集め…もちろん大人も子供も泳ぎに泳ぎ
泳いでいるのか溺れているのかの子がどんどん目に見えて泳げるようになるのを見ていたら
その吸収力羨ましかったり。
子供に混じって岩場によじ登り飛び込んだり。
この岩場によじ登るのがびっくりするくらい筋力がなくてとにかく必死でそれすら笑えました。

ちなみに格好は水着の上からレギンス、半ズボン、ラッシュガードを着て
麦わら帽子を被りサングラスしてという完全防備で臨んだつもりでしたが
長時間だったからなのか、日焼け止めの塗りが甘かったからなのか、バッチリ日焼けして
ラッシュガードを通りこして背中は水着の跡で焼けてましたし、足元もレギンスのラインと
サンダルの跡がバッチリ残っています
が今年の夏を満期できた証拠だとそれをも笑えました。

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