女が喋りで何が悪い! volume3

『40歳』

先日、40歳になりました。
いやー、本当に自分が40歳になるなんて!
想像もしていなかったです。
これは冗談でもなく、子供の時、いや何だったらつい最近まで
自分が40歳になるとは思いもしなかったです。
この感覚、皆様もあります?
40歳を超えた方もいらっしゃるだろうし、まだまだ若い方もいらっしゃると思いますが、どうですか?

当たり前に起こるはずの事が自分には起こらないんじゃないか
と漠然と思っている事ってありませんか?
私の場合は年齢を重ねる当たり前の事が当たり前じゃない事みたいに思っていました。
正直、よくわからないのですが、小学生の頃に想像していただろう40歳のイメージ図とはかなりかけ離れた、今の40歳の自分の仕上がりを、タイムマシーンにでも乗って
「ねえねえ、あなた、想像つかないだろうけど40歳になるんだよ。
しかも、20代前半で結婚して、早く子供産んで若いお母さんになる。
30歳になるまでに小学生の参観に行く、とか
訳の分からない事を望んでいたけれどまさかまさか40歳で独身だよ」
って言ってみたい。
私、どんなリアクションするんだろか?
夢見る夢子ちゃんの私、言われてもよくわからないだろうなぁ。
夢見る夢子ちゃんはきっと今でもその片鱗が残っているのだろうと感じる。
そうでなければ40歳独身、正社員でもない自分の事、もっと悲観するんじゃないかな?と。

ところが今の私にはその気配は全くない。
なんだったら40歳になってワクワクしている。
こんな気持ちで40歳を迎えられる事、これもまた想像もしていなかった。
もう少し前の自分だったら何かわからない、漠然と不安を抱くような、ソワソワした気持ちが少なからずあったと思う。
けど、今の自分にそういったネガティブな感情はどこにもない。
なんとかなるだろ、正社員ではないが有難い事に色んな方面の方からお仕事を頂けている環境に感謝しかない。
そして生活の為、お金の為に妥協しながらでも仕事をしている方が多い中
遊びではない、仕事だけれども楽しんでその仕事を出来ている。
こんな幸せな事はなかなかないんではなかろうか。
こんな幸せな環境を幸せだと思える年齢とタイミングが私の場合がガッツりリンクしたんだと思う。

30歳になった時も感じたし、38歳を目前に18年間働いてきた職場を退職する時にも感じたが、世の中の時間軸と自分の時間軸は少しずれている。
少しではないな、10年ずれていると常々感じている。
30歳の時はとにかく仕事をしまくっていて、結婚だとかよりも自分の自由な時間が欲しい、習い事とかいっぱいしたいと思いながらも、中々仕事のスタイルを変えられずいた。
実際に変えられたのは32歳。その時、していた仕事をひとつ減らし、実際に習い事をたくさんした。
ヨガ、料理教室、ゴルフスクール、加圧トレーニング、お菓子教室、パーソナルジム、水引教室、メディカルアロマの資格、陰陽五行、もう、思いつくありとあらゆるものをしたんじゃないかと思う。
今まで自分の為には使えていなかった時間を、習い事をする事で満たしていた気がする。
今でもこの中の2・3個は続いていて、それは自分にとって無くてはならない物になっている。
みんなはきっと、こういう事は20代から始めて完了。30前後にする事と言えばやはり婚活なんだろうなーって思っていた。
結婚に興味がないように周りには言われるがそんな事はなく
出来るものならしてみたい。
ただ自分の中で、結婚する事より今の自分を満たす事の方に重きを置いているのは明白。

その後、また、掛け持ちでお仕事をちょこちょこ頂いて、また、まあまあパンパンに働いていた。
月に6~7回お休みを頑張ってとっていた。
ふと、このままの人生なのかな? と思って仕事を辞める為の準備を1年かけてした。
・自分の少し高めに設定した貯金額をこの一年で貯金すること
・そして1年経っても辞めたいという気持ちが変わらず強いこと
この2つが変わらなければ辞めよう。
1年経って気持ちは変わらず退職を申し出た。
38歳、仕事を辞める時は上司までもが
「あなたが僕に言う時は止めてほしいからでも相談でもなく決定だろう」と言われた。
そして
「他のスタッフが辞めるとなると、年齢的にも次の職場に行けるのか心配だから早まらないでと説得するが、あなたなら大丈夫」
と言われた。
1年間は仕事をしないと決めていた私を頑張ってね、と快く見送って下さった。
結局、あれから2年、私はほぼニート生活を送っている。
しかしそれは自分にとって必要な休息だったと思っている。
今思えばこの2年はとても充実していた。
特に充実していた2年目は、目標を作って行動した。
百聞は一見にしかず、出来るだけ行った事のない海外旅行に行こうと。
事実色んな国に旅行に行った。
バリ、ノルマンディー、スペイン、ハワイ、香港。
どの街もそれぞれに魅力的で、テレビや雑誌、インターネットで見るよりも断然自分の目で見る物は素晴らしかった。
去年1年の海外旅行は今後の私の人生にも大きく影響を与えるであろうと思う。
そしてこの、旅行にたくさん行った事が今のお仕事のひとつに繋がっているのだから本当に人生はわからない。とても楽しい。
私はまだ40歳、これからも百聞は一見にしかずの精神で色んな事を見聞きしていきたい。

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