占い、はじめました

『~まとめと考察~』

2019年11月から約1年半にわたり様々な占いを体験させていただきました。
連載としては先月でいったん終わり、ということになったのですが、今回あらためて総括、ということで振り返ってみようと思います。

まずは己の能力の向上について。
関連書籍を読み、実際に自分で占ってみたりして勉強もしたのですが、このコラムを始める前と後では、明らかに私の占いに対する認識は変わりました。
前は、「占いに行こう」「当たると評判の占い師がいるらしい」「なんか面白そう」などというただ漠然とした思いしか持ち得ておりませんでした。しかし今では、相談の内容やスパンに照らし合わせてどの占いにするかを選択できるようになりました。もちろん「なんか面白そう」は大切なので、その精神は生きていますが、たとえば向こう3か月くらいの運勢が知りたい、そしてAかBか迷っている…というときはタロット。生まれ持った運勢も知りたいし、来年の運勢も知りたい…というときは九星気学や紫微斗数。というように、何を占ってほしいか、そしていつの運気を知りたいか、を熟慮した上で占いを選ぶことができるようになったと思います。

次に、意識の変化について。
過去に起こったことをいくつか言い当てられると「この占い師、当たる…!」と思いがちですが、これまでの私にとって占いで一番大切なのは「過去を言い当てられること」ではなく「未来を言い当ててもらうこと」でした。しかし、過去を言い当てるのは占いの助走期間に相手の信頼を得る行為なのだ、と思うようになり、ただ受け身で「未来を言い当ててちょうだい」的なスタンスは私の中から完全になくなりました。未来に基づく助言を得ることで、ずっとやろうと思っていてやらなかったことを行動に移すきっかけをもらえたり、ずっと考えないようにしてきたことをきちんと考えよう、と心を新たにするなど「占いを自分の未来に活かすように努めること」の方が大切なんじゃないか、という気づきを得ることができました。といいつつ、それがなかなかできないんですけどね…。

次に、占い師との相性について。
ジジイに上から目線でものを言われることに普段から辟易している私は、基本女性占い師を好む傾向にあります。最終回にセクハラジジイが出てきて「あ~やっぱり。」と思い、まあもう二度とあの店へは行かないのですが、男性でももちろん良い占い師はいます。
2019年12月の回で陰陽五行占いをしてくれた先生。2年連続で同じ時期に占ってもらいましたが、なんだろう、余計なことを言わない(これすごく大事!)というのは最低限の礼儀としてあるのはもちろん、男性なのに(って語弊がありますね、でも本当にそうなんだよ!!)空気感がすごく良いのです。それにあらかじめ決められた時間を大幅に過ぎても質問を受けつけてくれて、一生懸命解説してくれる。
ニュアンスを言語化するのがとても難しいのですが、私にとって「このひと、なんだかすごくいいな」と思う先生が時々、いるのです。
2020年1月、紫微斗数の女性の先生。この方もとても良かった。事前申し込みをした際、生まれた日時を細かく知りたいと連絡がきたので、母に電話して母子手帳を引っ張り出して調べてもらいました。2~3分ずれても判断が変わってきてしまうところだったので、と店に到着するなり事前にびっしり調べてくれた私の運勢レポートを見ながらいろいろとお話ししてくれました。それ、時間外労働やん!きっちり20分、と決めてその時間内ですらネットを見ながら占う人も中にはいたくらいなのに!
労力を惜しまず、「心底占いが好き」な感じが話を聞いていて非常に伝わってくるというのが、私が好きだと思った上記2人の先生の共通点かもしれません。
さらにもう1人挙げるならば、2020年10月、宿曜占星術の女性の先生。東が吉方位、と言われた際に私が「でもドイツに行きたい…」とこぼすと「東回りで行けばいいんですよ」という軽やかな発言。発想が自由!!えっ?そんなんでいいの?と目から鱗でしたが、枠にガチガチにはめこんだ己の価値観を一切押し付けてこない先生は、とても素晴らしいと思いました。ちなみにこの方は唯一、明確に私の未来を言い当てた先生でもあります。昨年10月、ストレスレベルが再上限にあった私。「今あるイライラがこのあと3か月続くけど年明けにはなくなるよ」という助言は見事ぴったり当たりました。そう言われたことを覚えていたことが作用した気もしなくもないですが、明確に当たった!といえばこれでした。

では最後に、様々な占いを経験した上での考察について。
占い師によって転換期に若干バラつきがある印象でした。2020年がビッグチャンスだと言われたり、2022年が12年に1度の幸運期だと言われたり、2023年が決意・スタートの年だと言われたり。2020年がビッグチャンスだったか?と問われると身に覚えはありませんでしたが…(コロナでみんな大変だったしね…)。
手相と人相では全く同じことを言われました。「自己主張しなさい、自分の考えを発信していくべき」と。これは肝に銘じて、今後どんどんやっていこうと思っております。現在その方法も模索中です。そして五里霧中。頼む、誰か知恵を授けてくれ!
というわけで。

「考えるきっかけを与えてくれるのが占いなのだ」

という結論に至りました。
日々の仕事に忙殺されて自分の人生を振り返る時間もない。そんな時こそ占いに行き、己をきちんと振り返り、今後を考えるきっかけをもらう。なんなら行動する勇気ももらっちゃう。「占いの結果を受けて自分がその後どう行動するか」が一番大切なのです!(自分に言い聞かせています。)

また、占い師は1つの占いだけをするのではなく、基本的に2つ以上の占いを組み合わせて実践するものなのだ、ということも学びでした。方位を見てもらおうと思って行ったら最後に手相を見られてそっちの方が当たってた、とか。手相を見てもらうはずが最初に星を見てくれたりとか。
このコラムをはじめるにあたり、「占い師になるために」という本を買って読んだのですが、最低限、命(めい)、卜(ぼく)、相(そう)の中から2つはできるようになること、って書いてありました。
命(めい)とは、西洋占星術や数秘術、九星気学や紫微斗数など、生まれた日や時間、場所などによって運勢を占うもの。
卜(ぼく)とは、タロットや易、ジオマンシーなど、ある瞬間の偶然を利用して占うもの。相(そう)は、手相や人相など、ものの形から人への影響や吉凶をみるものです。

私は決めました!
ひとまず、「数秘術」と「タロット」ができる占い師になります!
…なんつって言ったもん勝ちですね。
まずは知人からどんどん占っていきたいと思っておりますので、ご興味ある方、お声がけお待ちしております。リモートも受け付けておりますよ!

次は占い師としてみなさまにお会いできることを楽しみに、精進してまいります。
ご愛読、ありがとうございました。

一覧へ戻る