占い、はじめました

⑲『人相占い』【2021年5月】

突然ですが、占いコラムは今回が最終回となります。
来月に総括としてミニコラムを掲載させていただく予定ではありますが、約1年半にわたり綴ってまいりました占いはこれが最後です。みなさまありがとうございました。
というわけで、一抹の寂しさもございますが、ずっと気になっていた人相占いのお店へ早速行って参りました。
私は占い師を選ぶ際、できるだけ女性にお願いするようにしています。なぜなら、金払ってまでおじさんと話したくないから。それに、嫌なこと言われる率が上がるんです。(ジジイに偉そうに上から目線でアドバイスとかされたくないんですよ…それはもう普段仕事で十分すぎるほどなので…!)今回の占い師がおじさんだということは事前にわかっていたのですが、ある程度前評判も調べていたので、まあ嫌な思いはしないだろう、おそらく…という感じで恐る恐る乗り込んでみました。

飲食店も兼ねている店のようで、手前にブースがあり、奥には飲食中の客が。
ブースには棚から落ちた大きめの大福のような体型の還暦過ぎくらいのおじさんが既に座っておりました。予約した司です、と伝えると、向かいの席に促されました。大福と私の間にはアクリル板。大福はマスクを顎にしています。
名前や生年月日などを記入して渡します。人相を占ってほしい旨伝えると、マスクを取るように言われ、まあそうなるだろうなと思いながらも、ていうか大福さんはマスクを口にしないんですか?と思いながらも私は言われた通りマスクを外し、じろじろと顔を見られました。ほくろの位置を何やら書き留めている様子。そして手相も見せてくれと言われ両手を差し出します。

頬骨のところにほくろがありますね。これは反発&自己主張を表しています。主張してなくても主張しているように見える。反発してなくてもしているように見える人です。口のまわりのほくろも、自己主張の証。あなたの発言には影響力が伴います。守られる女性というよりも、自分で自分の運気を切り開いていく方ですね。男性の事業家に多い顔相です。
手相をみると、ますかけ線がありますね。これも男性の事業家に多い。組織の中にいられなくはないけど、個人事業主のように自分が頑張った分だけ稼ぐ、というスタイルが合っている人だと思います。人と足並みを揃えるような生き方は、本来司さんには腑に落ちないはずなんですよ。ますかけ線は、芸術芸能、音楽、美術、感性や自己表現を表す線なので、事務やデスクワークのような仕事は向いていないです。

―――事務職をやっていたこともありますが、1年で辞めました。

自分らしく生きたいと思って辞めたのだと思うので、まったく問題ないです。ますかけ線は海外も意味するので、これから仕事で活躍する場所は海外かもしれません。関わる人間に海外の方が入ってくることもあるでしょう。今後結婚する男性に関しても、必ずしも日本の方とは限らないですね。手相と顔相に海外がすごく入っています。

―――ほうほう。

一般社会通念とは違う方を選ぶ方です。自分はなんのために生まれてきたのか、自分は何者なのかということを探し続ける旅人のような人です。今後もそういう人生になるでしょう。
今は、自分は本当は何をしたいのか、という原点に立ち戻っていく時期です。会社員として組織に帰属するよりも、自分で小さくてもいいから会社をつくって、業種にとらわれないで自分自身の人生観をそのまま職業にしてみたらいいと思います。誰よりも向上心、向学心、好奇心の強い女性だと思います。

―――あら嬉しい。(一方的にずっと喋られているので、やる気のない相槌はたいてい司の心の中の声とお考えください)

手相の方ですが、生涯現役で、健康でいられる線もみられます。残念ながら、隠居とか引退という文字は司さんにはありません。

―――え~!

働かなきゃ、っていうよりも望むところだ、っていう感じですね。朽ち果てるまで自分のやりたいことをやり続ける人生になります。働き続けてそれがお金につながっていきます。
あと、霊感や直感もありますね。占い師やスピリチュアルカウンセラーに向いています。

―――あらまあ。

小さい部屋を借りて占いをするとか、そしてそこで期限を設けて書き物をするとか、いいと思いますよ。司さんは正しいことを伝える人になるのがいいと思います。人と人の間に入ってつなぐ人。占い師とか、いいと思いますよ。いままで片方のエンジンしか使っていなかった、もったいない顔相。両方のエンジン使って目的地に到達しましょう。

―――海外に移住してみたいという願望もあるのですが。

いいと思います。司さんは日本人ではなく地球人なんです。行ってみたい場所や触れてみたい文化、生きている間にどれだけ制覇できるか。鎮魂の線もあるので、ここに行きたい、という思いがある時、それはもうそこから呼ばれているんです。行くと、そこに眠っている人たちがまた司さんがそこに来られるように健康面や経済面など力を貸してくれて、バックアップしてくれます。いろんなところへ感じるまま、旅をしてください。

―――してきたつもりだけど、もっと行こう。

1人の人間に愛情を注ぐ必要もないです。シチュエーションごとにオーラを変えていっても大丈夫。行く場所ごとに出会いがあります。司さんは実年齢より肉体年齢や魂の年齢が全然若い人です。年をとらない。老けていかない

―――実年齢も老けなければ、なおいいんですけどね。

口のまわりのほくろは、喋りなさい、歌いなさい、という意味です。
自分が思っていることを、自分の声帯を通じていろんな人に伝えなさいということ。言われたことだけそつなくこなすような生き方はNGです。

―――おおお。

たくさん良いことを言われ、大福ありがとうと思っていたら、ふいに、ほくろにまつわる私の運勢においてかなりセクハラ気味なお言葉をいただきました。ここに詳しく書けないのが残念なのですが、目の前の大福が急に気味の悪いカビ大福に見えてまいりました。でたよジジイ…!だから嫌なんだよジジイは…!
そしてここまで大福はノーマスク。なぜジジイはマスクをしないのか。いつも疑問なのだが。
アクリル板があるからまあいいか、と思ったけれど、最初に言えばよかったと後悔。
はっ…。言われたことだけこなすような人生はNGだ、と今まさに言われたではないか。
私は最初からカビ大福に向かって「なぜコロナ禍で客商売にも拘わらずあなたはマスクをしないのですか?するべきでしょう。」と言うべきでした。さて、占いに戻ります。

結婚はしようと思えばできますよ。一般通念的なぬるいスロープを上がることはないでしょう。私は私でよかったなと思えばいいんですよ

―――別に私自己肯定感低くないので、自分は自分でいいと常に思ってますけど。(心の中が反抗的になってきました。…はっ。反発ほくろ!…って、ジジイのセクハラ発言が原因だろうが!)

司さんは、本能で生きている人です。鹿のゾーンに紛れてしまった猛獣なんです。一緒になって草食べてますけど本当は鹿を食べる人なんです。

―――すげえ言われようだな。でもなんか違う占い師にも言われたなこれ…。

とても素晴らしい手相とお顔をしていますよ。
一生現役で、そう簡単には死なないので、頑張ってください。

あなたのようなジジイが成敗されるような、正しい世の中を目指して頑張っていこうと思います!

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