It’s a 笑 time!

Episode 12

今回は歯医者さんのお話。

歯医者さん大好き!
いつでも何回でも行きたい!!
なんていう人は稀ですよね。

大抵の場合
(あ~、歯医者かぁ~…別に今痛くないしぃ)
などと言い訳を並べて
出来ることなら行かなくて良い形に収めたい
コレって世の中の多数派意見だと思うのですが…

さて、フランスの歯科医事情
とはいっても
パリと南仏のこの街しか知らないんだけど…

初めてフランスで歯医者さんにかかったのは
フランス人の親友の旦那様がパリ郊外で歯医者さんを開業していて
彼に虫歯の治療をしてもらった時。

その歯は今も健在! これには感謝しかない。

夫は、歯医者さんが大の苦手
恐怖で毎回大騒ぎ…
たいてい、麻酔が効かずにてこずる。
一度なんて、全身麻酔で“親知らず”を二本同時に抜いたのだが
まるでおたふく風邪のように、ホッペがパンパンに腫れあがって痛々しかった。

次にパリでお世話になったところは
ご夫婦で、お二人ともが歯医者さんだった…
のだが
(多くのフランス人のカップルのごとく)奥様と別れたらしく
ある時から先生が一人で治療をしてくれるようになった。
お嬢さんが歯学部に入ったという話をどこからか聞いて
さぞかしホッとしたことでしょう
と余計なお世話な事を考えてみたりしたものだ(笑)

なんか、色々思い出してきた…

その元奥さんは子供担当だったので
うちの娘も治してもらっていたのだが
巧くないというかなんというか…
赤ちゃんの頃から、病院でもどこでも、殆ど泣く事のなかった娘が
元奥さんの治療では大泣きをしていたのだ
微妙…

もう一つ、娘の歯科医話で
パリにはお金のかからない国営管理の歯医者さんがあって
知人の紹介で一度、娘を連れていったことがある。

が…治療に使う材料がメタルだったりしたので
(子供の口内治療にメタル?!)
って思ったら怖くなってしまい
結局、医療費が高くても、私設の歯医者さんに通う様になった。

さて、南仏のこの街に引っ越して
かかりつけ医に紹介していただいて
夫と二人で歯医者へ行った。
虫歯治療など、どこが悪かったわけではないが
歯石をとってもらってクリーニングするのが目的。
コロナのせいで外出もままならず2年も放っていたので怖々だったが
「長い間、クリーニングしていなかったとは思えないくらいキレイでしたね」
と言われ嬉しかった。
「残念ながらフランス人は歯医者嫌いが多くて…、2年に一回でもくればいい方」
と先生が言うのを聞いて
歯医者好きっている?…と思ったけど…。

因みにフランスでは
『1年に一回、歯石クリーニングをしましょう』
と推奨しているが
その話を日本の親友にしたところ
「日本は3~6か月に一回を推奨してるわよ」
と言われた。
「まぁ、そうは言っても、生まれてこの方、一度も歯石取りをしたことのない日本人も大勢いるって、歯科医の友達が言ってたわ」
とも。
古今東西、歯医者嫌いが多いのは…なぜ?

さて、夫は例によって、南仏の歯科でも敏感に痛がって
結局、その日は歯石取りを半分で終わりにする始末。
別の日に残りをやってもらっていた。
ついでに歯軋りがひどく、歯がこすれているから
と、マウスピースを作ってもらうことに。
そして、半年後のクリーニングの予約をとった。

半年後に同じ歯医者さんへ行くと
すっかり改装されていて、なんともまぁ、素敵な空間に様変わりしていた。

(以前の写真がないので、比較にはならないが)
撮影許可をとって写した写真が以下。

歯医者さんなのに(笑)居心地の良い空間…

そして廊下には

先生が、旅行先で、買ってきたと思われるオブジェがずらり

受付側から、待合室に入るところにはステンドグラスがあって

入り口から見える正面には大きな現代アートが…

診察台がなければ、まるで海辺のリゾートの別荘みたいでしょう

まぁ、中では結果、歯科治療をするわけだから
どんなに素敵な空間でも

心地いい~

とはならないけどね(>_<)

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