人生 いつでも 真っ向勝負! volume9

『ダイエットと英会話』

この二つに関する書籍は
常に新しいトリガーを見つけて出版されているという話を
雑誌の編集者をしている時代に取次さんから聞いたことがある。
毎年、ある一定数のタイトルが出版され
そして、ある一定部数は売れていくのだそうだ。

あくまで私見ですが(意見には個人差があります)

理由は

一朝一夕で完全制覇できるものでもなく
結果がすぐに出るモノでもない
だから人は、頑張ろうと思って本を買い
一生懸命読んで、それに取り組む
しかしながら、いつまでたっても目に見えての成果はない
くじける、そして心が折れる…
いつしか理由を付けて頑張らなくなる
気付けば本は棚の中
決して痩せてもいないし、英語ペラペラにもなっていない。
しかし、一年もすると棚の中にある本の存在は忘れてしまい
痩せなきゃ…
英語話せるようになりたい…
という再びの思いが湧いてくる
一度くじけた方法ではなく
本屋さんの本棚に、アマゾンの一覧に並ぶ
新たなタイトルの痩せ方、英語学習術に手を出す

こんなところではないかと思うのですが…
あくまで意見には個人差がありますので悪しからず。

わたくし、ダイエットは御多分にもれず
様々なモノをサーフィンしました。

結果? 聞かないでください。
久しぶりにあった中学の同級生から
「昔、細くて手足長くて、バンビみたいだったけど
すっかり蝦夷鹿っぽくなったね」
と言われたくらいですから。
蝦夷鹿って…

英会話は留学という手段を講じ何とかかんとか…
(英会話の為に留学したわけではありませんが)
しかしながら放置プレーが過ぎ、今じゃ、旅行するのがやっとの事態にまで。
ダイエットで言うところのリバウンドですかね
残念な状態になっています。

もちろん、ダイエットも英会話も
強い意志のもと、完全制覇しているツワモノもいらっしゃるとは思いますが
たいていの人が私までひどくないにしても
似たような状況になるということで
この2種の書籍は決して世から消えないという
都市伝説のようなモノが生まれるのではないかと思っています。

昔こんなことを自著のイラストエッセイに書きました。

「『食べても食べても太らないのよね』という発言をする女は基本的に嫌いだ」
「不公平じゃん、胃袋取替えっこしてちょうだい!!」

「『甘いモノはすきじゃないねぇ』って言う男の人とは味覚を交換したいね」

「『基本的に食べることはどうでもいいんですよ1日の栄養を1回で摂取できるサプリが
あったらそれを飲んで終わりにしたいですね』ってインタビューに答えている人がいた。

直ぐに彼の身元を調査して思考の取替えっこしたいっ!」

バカバカしいと思われるかもしれませんが
今もって、その通りと思ってしまうし
今となっては、何なら費用発生させてでも取り替えたいとまで…。
だって、何の対価もなく取り替えてくれとか言われても
フツーは「えっ?!」ってなるでしょう。

そこで気づく
このエッセイは私が20代半ばから30代前半に過ごした
企業の中での日々をまとめて綴ったモノだ。
(『お~える日記』 グラフ社刊)

そう、30年前からダイエットを試み
未だ納得いく結果を得ていないということではないか。

ひえぇ~~~

しかも実は20代半ば~30代前半の私って結構、痩せてたと思う
(その頃を知っているアシスタントのK子ちゃんが横で大きく頷いてくれています)
それでも、こんな事まで考えてたんだなって。

あの頃に比べて怠惰になりかつ狡猾な思考を手に入れた私は
今はこんな事を思っています。

「今、すぐ、何の苦労もなく理想の体型にしてくれたら
絶対に二度と太らないんだけどなぁ~」

そして、その続きでこうも思う。

「でも、これって、学生の時に『今すぐ成績をかなり良くしてくれたら
絶対に二度と落とさないんだけどなぁ~』って言っているのと同じじゃないの…」

そんな事いっている人を横目で見ながら
(あんな考え方で成績維持できるわけないじゃん、そんな事考える暇あったら勉強したらいいのに)と思っていた頃の、真摯で真面目に勉強と向き合っていた頃の自分を思い出し…
恥ずかしくなったりもする。

自分自身の脳内会話なのにね。

ということで、今日もどこかで誰かが
英会話の目新しい本やダイエットの目新しい本を
買っていることでしょう。

そんなあなたに一言

今、あなたに必要なのは
毎年、タイトルを変えて出版されるHOW TO本なんかじゃないよ

きっぱり言えます、強い意志、ただソレだけです!

えっ? 自分はどうなんだって?

もちろん、自分にも同じことを強く言い聞かせる日々です。

一番欲しいもの
それは強い意志だなぁって。

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