喚起のしらべ volume3

『健康』

喚起の1曲〜HUNG UP / Madonna〜

 
元・女子たちの集いで盛り上がる話題は、恋バナよりも「健康」。
最近どうも腰が‥胃腸が‥に始まり、身内の病気や同年代で旅立った人の話など
次々と最新情報が更新されていく。
そして、「あの食材がいいとテレビで見たわ」「認知症予防にはアレがいいらしい」
と、各自が持っている健康情報を披露し合うのだ。

 仲間から得た情報を真に受けて実践するのは、とても楽しい。
メディアで紹介された健康食材がスーパーで品切れ状態と聞けば、
正しい使い方や効力も知らずに買いに走る。
明らかに踊らされている愚かな消費者であり、中途半端な健康志向なのは分かっているが、
大病もなく生きているので、悪い面だけではないと信じたい。

 健康づくりのお手本にしているアーティストは、1958年生まれのマドンナ様。
音楽やパフォーマンスが大好きなのはもちろんのこと
鍛えられたボディ、ファッション、生き方、そして半端ない現役感
10代の頃からの憧れであり、無理だと言われても意識している。

 そのマドンナが2005年に発表したアルバム
『CONFESSIONS ON A DANCE FLOOR』。
’80年代を彷彿とさせるダンスナンバーの中に、最先端のセンスが光る、
まさにクイーン・オブ・ポップな1枚。
シングル『HUNG UP』でサンプリングされているのは、アバのヒット曲
『Gimme! Gimme! Gimme!』。
マドンナはスウェーデンに手紙と音源を持った使者を送り、楽曲の使用を懇願したという。

 本国では、スウェーデン最大の輸出品はボルボの自動車、その次はアバだと称される程のスーパーグループ。彼らの曲をサンプリングしたくても、なかなかOKが出ないそうだ。
だけど、マドンナは別格。
アバもマドンナを崇拝しているし、『HUNG UP』は100%ポップ・ミュージックだからOK!
結果、新旧のファンが喜ぶツボ満載の名曲が生まれたのだから、
この偉大なアーティスト同士のリスペクトに心から感謝したい。

 『HUNG UP』のミュージックビデオでは、マドンナがピンクのレオタード姿で踊っている。
若い人と、選ばれし者以外は着てはいけないようなデザインのレオタード、
これを着て圧倒的にカッコイイ事実こそ、マドンナがマドンナたる所以だろう。
レオタードとダンスには縁遠いが、この曲を聴くと、ちょっと体を動かそうかな。めざせマドンナ! ワナビー・マドンナ! と、夢見てしまう。これぞ、ポップ・ミュージックのマジックなのかも。

 マドンナは健康のためにエレベータではなく階段を使っていると聞けば、自分も階段を駆け上がり、マクロビ食を取り入れていると聞けば、挑戦してみる。
これまた中途半端な真似だと分かっているし、マドンナのように専用の
トレーナーやシェフは雇えるはずもないのだけど、
お手本になる素敵な人が居るのは幸せなこと。
マドンナ様には、これからも健康とアンチエイジングの神的存在として、
世界をリードし続けていただきたい‥
いえ、きっと世界中の女性を健康に、美しく導いてくれるはず。

どこまでも付いて行きます!

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