Takami room

『昭和レトロ』

私は(もちろん)昭和の生まれです。
だから昭和の景色はとても馴染みあるもの。

「レトロ感満載でカワイイ」
目慣れた色柄をレトロと呼ばれると
何だか急に年をとった気分になります(^^;

我が家の座布団カバーを見て
「『“アデリア”みたいでカワイイ』って
今どきのお嬢様方にウケルこと間違いなし」

トレンド系に詳しい友人がそう言って
写真を撮っていきました。

その写真を20代半ばの女性たちに見せたところ
「『カワイイっ!』と大騒ぎだったわよ、ホラね」
とメッセージが届きました。

懐かしくて新しい。
昭和のカワイイを詰め込んだレトロな器

というキャッチコピーで
「昭和レトロ」の急先鋒として世を騒がせている
“アデリア”の食器。
そのレトロ柄と座布団の刺繍柄はとても似ている…らしい
(確かに似ていますねぇ)

昭和時代の只中に流行っていた柄を
(母が)刺繍したその座布団からは
「昭和レトロ」があふれ出ているのだそうです。
今になって、こんなにも世に愛されるなんて

レトロとはRetrospectiveの略語
回想の意味。

ノスタルジックな感覚を刺激してくれるという理由で
巷の若者たちに注目を浴びているレトロ商品と呼ばれるモノたちは
我々には、あまりにも普通に身近にあったモノばかり。

何処がヒットポイントなのか
イマイチ、ピンとこない…

「垢抜けない素朴なテイスト」
「現代社会にはない不完全で何か足りない味わい」
多くのファンが愛して止まないレトロ商品
この表現、もちろん褒めてくださっているのでしょうが
“垢ぬけない”とか“不完全”とか
昭和の私たちには
ん?ん?ん?
となってしまう部分もありますよね~

「昭和レトロ」「大正レトロ」はあるのに明治は?
聞くところによると
その先の「明治」はレトロを超えて歴史なんですって

そして最近では「平成レトロ」なんてワードもちらほらと目にします。

平成一桁生まれは概ね25歳~34歳…
レトロって呼ばれるにはまだ早い気もするのですが…

この考え方が既にレトロなのかしら?!

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