本当に、日本人独特のことなんだけど、性別役割分担意識が刷り込まれているんです。これ、僕は非常に驚いた内閣府のデータなんだけど、「夫は外で働き妻は家庭を守るべきである」と男性は40%以上そう思ってるんですけど、女性もそう思ってるんですよ。
―――(吉田)役割分担って言われたら子供は夫よりも私が育てたほうがいいし、女性だからこそできることとか、女性で得してることっていっぱいあるので。そう思う女性を生きやすくしてくれれば産むと思いますけど。鼓舞するばかりじゃなくてうまくすくい上げてくれれば。
一世代前の女性ですね。笑。
今の女性はそう考えないですね。
―――(司、頷く)
―――(吉田)そう考えないので、自分で自分を辛くしてるな、って思う。
それは男性にとって都合のいい女性ですね。
今はね、随分変わってきているけど、やっぱり子供を持つということを言えないようなね、状況になってるんですよ。
子供を持つか持たないかは自由でしょ。でもね、子供を持った人は、持って本当に良かったと思っているんですよ。苦労しても、やっぱり素晴らしいと思っているわけです。それがなかなか言えない。ですから、言い方としてはね、「子供を持つということを選択されるならば」と、前置きが必ず必要なんですね。そういう言い方をしないといけない。僕は子供を持たなかった夫婦をたくさん知っている。そういう人に対して子供の話はできないですよ。非常にデリケートな問題ですから。
―――(吉田)僕がいうと差別だって言われるって先生はおっしゃってますけど、私が言っても「あのおばちゃんうるさいな」って言われるけど差別とはとられない。